田舎そばで腹を満たした二人、山を登って慈恩寺の駐車場に車を止めました。
車から降りると、
奥さん 「あの山門から入るのかな?」
への次郎 「いや、もっと左の方だね」
案内板に従って行くと、
奥さん 「まっすぐ進むと境内だね」
への次郎 「左に行くと山門があるよ」
ありました山門。
奥さん 「立派だね」
への次郎 「1736年の完成だって」
ここでも、浅野さんはロケをしていていたんですよ。(『農家の嫁は弁護士3』)
殺人犯を疑われた夫の無実を晴らすために、刑事に食い下がる浅野ゆう子さん。
山門をくぐって境内に入ると、重要文化財の本殿に、囲いが組まれていました。
奥さん 「えっ!?」
への次郎 「茅葺屋根の修理らしいよ」
ただ囲いが一部、開放されていたので、のぞいてみると、
工事の様子を見学することができました。
囲いから出てくると、鐘楼が目に留まりました。
への次郎 「こっちの修理も必要だね」
奥さん 「向こうに塔の先っぽ!」
鐘楼の向こうに行ってみると、眼下に三重塔が見えました。
初代三重塔は1608年に完成。1823年に焼失したため、1830年に二代目が再建されました。
降りて行って、正面から見上げました。
奥さん 「高さはどれくらい?」
への次郎 「22.4メートルだって」
しばらく三重塔を見上げたあと、もう一度、鐘楼のところに戻って来て、見下ろしました。
この真下に慈恩寺テラスがあるんですが、見えませんでした。
この山にお寺が開かれたのは、天平18年(746年)、聖武天皇の時代。江戸時代には、3寺48坊からなる巨大な寺院群を形成していましたが、いまは静かにたたずんでいました。
奥さん 「急に蒸し暑くなってきたね」
への次郎 「冷たいものでも買おうか」
蝉時雨の中、駐車場に向かっていたら、こんなものを見つけました。
ここは寅さんのロケ地。もちろん、知っていましたよ。
つづく