朝、先輩爺がやって来た。
古参のおっさん達は、いれかわりたちかわり顔を出す。
新参者がどうやっているか、見物に来るのかもしれない。
どっちかというと、家に居ると、息子の嫁や女房に邪魔にされていそうなおっさん達だが・・・
先輩爺 “次のお仕事は、お盆だね。”
相棒爺 “そう、初めてだよ。いままで、盆も正月も、明け番だったんだけれ
ど、今年は、盆も正月も当りなんだよね。”
先輩爺 “そりゃ大変だ。花火大会にも当るんだ”
相棒爺 “いや、ここから花火が見えるから、楽しみなんだぁ”
先輩爺 “と~んでもないっ、そんな甘いものではないよ。駐輪場の前の通り
に屋台が出て、焼き鳥やら、たこ焼きやら、もう大変。酒が飲みた
くなってねぇ・・・“
相棒爺 “なるほど、もう酒のつまみの臭いで大変なんだぁ。咽喉がぐびぐび
でも、仕事中だから呑めない。地獄だね。”
先輩爺 “花火を駐輪場の2階から見たがる奴がいるんだ。そいつらを追い出
すのが大変でね。ひとりでも入れると、もうどっと入ってきちゃう
んだよ。“
先輩爺 “それとね、帰りは、花火客の帰りと一緒だから、車をだせなくな
っちゃうんだ。11時過ぎにようやく車が出せるようになる。
だから、自転車で来るのがいいね。自転車なら、人並みに混じっ
て脱出できる。
いやはや、聞いてみると大変なんだね。
自転車を用意しなければならないね。
19275歩 66.2kg 19.2% 88糎