
2020/8/31 | から | 2020/9/4 | 記入日 | 2020/8/29 | |||||||||||||||||||||
1.来週の見通し | |||||||||||||||||||||||||
ドル/円 | 104.20 | ~ | 106.50 |
想定外の安倍首相の辞意表明で、混乱した週末の東京市場である。しかしながら、レイムダック化する前に早めに後継へのバトンタッチがされるという意味ではむしろ政治空白が超短期化されるという意味で前向きにとらえるべきだろう。オリンピックや憲法改正あるいは拉致問題といった未練もあったであろう中、潔い引き際と評価していいのではなかろうか。自民党内から後継総裁が選出されるわけで、財政政策・金融政策が大きく変更となる可能性は低いのではなかろうか。金融政策については、欧米が日本化していく現状で、世界に先駆けてどのような新機軸を打ち出せるかが日本の財政金融政策当局者の課題であって、逆行というシナリオはありえないと思うし、首相が誰になろうとその状況に変わりはないのではなかろうか。新自民党総裁・首相が決まるまでの間、総裁候補の言動や思惑に市場が揺れる可能性は高く、ユーロ高に連れて円高が進行する可能性が高いのでやや広めのレンジ予想とする。
ユーロ/円 | 124.20 | ~ | 127.50 |
なんだかんだとユーロが買われるのは、民主党政権時代の円のようだ。米国への生産回帰・雇用確保の観点からはドル安は米政権の願いでもある。ただ、ユーロがマネーゲームの原資で、米ドルは運用通貨という基本構造に変化はなく、そのパイが拡大すればユーロ売りドル買いが増えざるをえない。日欧米の過剰流動性を、マネーゲームよりも実体経済の投資に振り向けたほうがはるかに収益性も高くなるようにできれば、こういった基本構造に大きな変化をもたらすことになるのだが、コロナ禍からの経済回復・産業構造変革でそのような環境をもたらすことができるのか、全体主義国家に先駆けて日欧米がその環境を整えられるのかがカギのように思う。
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格納レポート | |||||||||||||||||||||||||
20200824_28_経済指標実績 | |||||||||||||||||||||||||
20200822_28_一週間分日経メール | |||||||||||||||||||||||||
20200831_04_経済指標来週の予定 | |||||||||||||||||||||||||
20200831_04_外交安保_時事国際_来週の予定 | |||||||||||||||||||||||||
2020 | 年相場の動き | ||||||||||||||||||||||||
みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 200824~200828 (本邦祝日は休刊) | |||||||||||||||||||||||||
三菱UFJ銀行 Daily Market Report as of200821~200827 (本邦祝日は休刊) | |||||||||||||||||||||||||
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