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プロター 1/9カワサキKR350トニーマンク1981

2022-05-24 19:59:37 | ブラモデル


 20代にKR250を乗っていたこともあり、オークションで入手しました。破れた箱の隅はビニールテープで止められ、デカールは当然ながら著しく劣化していましたが、パーツは全てそろっていました。プロターの良くも悪くも噂はかねがね聞いていたので長い間積んでいたのですが、ハセガワからKR250が発売されたのを機に重い腰を上げました。この時のために雑誌レーサーズのKR特集も購入済みで準備万端です。
 まず仮組みして驚いたのは長年の積みのせいでフロントカウルが潰れていてバイクに合わせるとカウル下部がくっつかない。ヒートガンで熱したりしても大して変わらず、とりあえず接着してからつっかえ棒をして部屋のパネルヒーターの上に置くことにしました。長期戦です。次に、タンク。ヒジの逃げ、メットの逃げがなく形状が全く違います。パテを盛ったりプラを削ったりして、4回やり直して納得する形になりました。シートカウルも全く形状が違い、こちらも切り盛りして何とか近づけました。
 塗料はデイトナの実車用のオールドライムグリーン。スプレー缶から取り出して塗装しています。デカールにはリキッドデカールフィルムを塗布しましたが、ボディーに貼る途中で何度も破いてしまい、切り貼り、タッチアップだらけです。しかも、ヒートガンを使うとなぜか外向きに丸まるため貼り付けに非常に苦労しました。
 スクリーンはカウルにきれいに合わず、カウルに付けるためのボッチ部もスクリーン越しに大きくゆがんで見えるため、ヒートプレスで作り直し。これもカウル部がスクリーン上部にまで回り込んでいるため、合わせるのに非常に苦労しました。
 カウルファスナー類は小さいのがトップスタジオのエッチング、大きいのがハイキューパーツのマイナスモールドで、後者はポンチで抜いたプラバンを塗装の上、差し込んています。
 フレームはバリがひどいのですが金属パーツのため切削性が悪く、ヤスリを一本ダメにしました。エンジンハンガーやリアカウルはビス止めなのですが、穴が小さ過ぎて、あらかじめさらっておかないと組んだ時泣きをみる代物です。しかも無理してねじ込むとネジ切れます。なおビスの頭はトップスタジオのエッチングとWAVEのプラリベットで隠しています。
 パイプ、ワイヤー類は樹脂パーツなのですが、これもバリがひどいため、太いパイプのみ使い、通常のワイヤーはストックしていたビニールパイプを使っています。バンドはメタルシールの細切りと塗装です。
 レーシングスタンドはなぜかステップに載せるようになっているのですが、実車用でも見たことがありませんし、プラモデルだとメタルパーツを使っていて重いためステップを破損させる可能性があります。スイングアームに載せられるようアルミの自在棒で加工しました。
 全体的に、雑誌レーサーズには1982年のモデルしか掲載しておらず、これを参考にして作製したため、実物とは多少違う部分があるかもしれません。
 ともあれ、過去一苦労したキットであることは間違いなく、それだけ自分のスキルは一段も二段も上がったような?気がします。