東京シザーハンズ

通算「5万回」カットしてきた知識と経験 外苑前suburbia SHIMAからの独立 日記じゃない美容師ブログ
 

伝わってこその “ko-da-wa-ri”

2008-01-21 21:50:15 | チョット聞いてョ!
  
  
  飲食店に行くと、食材の産地、製造者、メニューのこだわりなど、   

  随所に書かれているものだ。今やもう当たり前になっている。   

昔からボクは、黙々とカットしていくタイプで、口数よりも手数の方が多い。

全然売れなかった頃、同期に言われた。   

「そんなに技術にこだわっているのに、それを黙ってないでちゃんと口にして、    

お客様に伝えてみたらどう?もったいないよ。」 単純に「そうか。」

一人一人伝える事にした。 お客様の反応はさておき、夢中になって伝えた。

  やがて人気も上がり、トップスタイリストになっていた。

もし、それを伝える事ができなければ、その技術、その技術で出来た髪型に

付加価値を付けることは出来なかっただろう。

むしろ、伝えたから説得力や、髪型の価値が上がったといってもおかしくはない。   

今でも技術の精度の向上は勿論あって、日々発見はしている。   

同時にどんなふうに伝えようかを考えている。 プロは、素人に解りやすく伝えてこそ

プロである。

  専門用語が出てくると、心の中で、拒否されてしまう事が多いからだ。   
 

こだわりは大事だけど、伝える事も大切なんだよな~。

♪ ブログを始めて、1年経過!!

2008-01-18 16:42:49 | チョット聞いてョ!


  おめでとうございます! ありがとうございます!!

  気まぐれブログもついに、『1年』が経過しました。

幾度となく執筆を怠ったけど、自分的にはまずまずな投稿でした。

ブログを何年も書き続けている方って、ほんの一握りなんでしょうネ。

空いた時間を使ってやってますが、なかなか難しいのが正直なところ。

  でも義務でもなければ、趣味でもない。

  自分の頭の整理をしてる感じです。

脳みそから吐き出せば、また違うものを学び、それを入れる。

常に循環させたかったんです。

今より、先に行ける気がして。

  
  ふと思う。ブログって何?

ボクにとっては、思考の綴り、日記、進化の為の書留的な感じなのかな?

整理されるからいいなぁと思う。

  タレントじゃないし、日常起こってる事書いてもネ、、。

  今後ともよろしくお願いします!

♪ 美容師の為の講習会 その①

2008-01-18 14:41:57 | チョット聞いてョ!


 いつまで経ってもうまい美容師でいたいし、もっとうまくなりたい。

 そんなこんなで、美容界の重鎮たるカリスマ美容師の講習会に行って参りました。

今、売れている美容師の仕事を見る機会なんて滅多にない。

皆さんが知っているタレント、モデルなどを切っている川○さんの講習会。

有名です。巨匠だす。師匠だす。

ボクはSHIMAという美容室に13年も所属していながら、BEAUTRIUMの川○さんの

作る髪型が好きで、雑誌に載ってる髪型を見ては、模倣、モノマネ、分析、

ありとあらゆるやり方で、ただただ近づきたい一心で、毎日毎回カットしていた。

  目の前で仕事が見れるなんて夢のようだった。

彼のカットのウンチクを語る選手権がもしもあったなら、

そこのスタッフにさえ負ける気がしない。

彼の仕事関係の雑誌の切り抜きや資料だって、世界でボクが一番持っているだろう。

  それぐらいの気持ちだから、講習会で「技術的」な驚きは全くなかった。

  驚きがあったのは、彼の「存在」そのものだった。

空気作り、受講者との距離、見せ所、どれをとっても「彼」そのもので、

とても楽しい時間だった。

やっぱり、空気を読める人は、自分の立ち位置や、世の中の空気ととても密接で、

社会性も高く、リアリティに優れている。

講習会にありがちな堅さはなく、終始リラックスしていた。

やはり仕事は速かった。


「速い」というのは、単に「速い」のではなく、「無駄な事」をしないという事だ。

「完成」が見えてるから、無駄がない、迷いもない。

そういう人がどの世界でも成功するのだろう。

もう二度と、講習会はしないらしいと言う噂の流れた、暫定最後の講習会。

  最後に観れて、自分の仕事の確認ができた。

  これで良かったんだと確信した。



♪ 暗くなり過ぎたカラーを明るくする方法

2008-01-16 12:25:21 | “color color color”


  暗くなりすぎたカラー、イメージとちょっと違ってしまったカラー。

  いずれにしても、速く直したい、、、。

  直したいからなるべく速く「色落ち」させたい。


カラーが速く落ちる「コツ」を伝授します。

  ①、シャンプーの時終始、「熱め」のお湯を使う。

  ②、頭皮を洗い終えたら、泡を全部「毛先」に集めて

   「揉む」のではなく、「握る」。

  ③、コンディショナー、トリートメントの時、出来るだけ長い間「放置」する。


これで、通常の2倍くらいは速くおちるハズです!

♪ 雑誌に載っている髪型の事実

2008-01-14 19:49:11 | 本当に聞いて欲しい話


  今や本屋に行かなくてもネットで、手軽に見れるようになった

  「ヘアカタログ」。

例えば、「フワくしゃ」パーマとか、「ゆる巻き」パーマなど、毎年次々と新しい

ネーミングが出てくる。

  それと同時に、新しい「機械」が開発されている。

  (コテパーマ、デジタルパーマ、ロボットパーマ、水パーマ etc...)

雑誌に載っている髪型は大抵「こういう機会でパーマをかけると、こうなる。」

みたいな感じで、いかにもパーマだけで作りました的に書かれている。


が、現実はどんな撮影でも、そのほとんどは「アイロン」、「コテ」、「ブロー」などを使い

何時間もかけて、巧妙に繊細に、スタイリングしているのです。


  むしろ、カットしている時間よりも数倍の時間をかけている事がほとんどです。

  ゆる巻きと言われている、「コテ」を使った感のないようなスタイルでも、

 「コテ」は使われています。ショート系のスタイルでも、使われています。


こんな事がこの美容界では、かなり昔から続いているのです。



  「スタイリング」がうまいからと言って「カット」がうまいわけではない。

  

でもお客さんは「カット」をしに美容室に来て、またそれが最大の「目的」だと、

ボクは思っています。

この美容師界の“嘘パーマ《ゆる巻き》ウォーズ”には、不参加で行きたいと思います。


  巻かなくてもキマるカット技術に、更なる進化に参加します!

♪ 髪型の「切り抜き」を持参する事に「抵抗」がある方へ

2008-01-13 11:11:37 | チョット聞いてョ!


  結構多いですよね、コレに抵抗のある方。

  
美容師側からすれば、何も恥ずかしい事はなく、むしろ髪型を決める為の

材料になるので逆にありがたいですけどね。

  まっ、でも、切り抜きはあくまで参考ですけど。

  スキな髪型の傾向、どんな雑誌から切り取ったのか、色々と詰めて話し合い

  出来るので、どんどん持って行きましょうよ。


でもきっと、モデルとか芸能人の写真なんかは、

  「顔が違うし、、。」

  「この子だからカワイイ、、。」

って思ってしまっていると思うんです。


だけど気にしないで。貴方が気にする程、美容師側は気にしてませんから。

そういう視点で見てないし。

駄目だと決める前に、「理想」は話した方がイイ。


  その方が前向きだし、楽しいでしょ?

♪ 初めての美容室でのバッサリChenge

2008-01-12 19:06:20 | “ CUT CUT CUT ”


  新規のお客様に思うこと。

  初めての美容室で「ちょっとチェンジ」ではなく、

          「バッサリチェンジ」をお願いする。


これって、実はスゴい事だ!


お初なのに、全部を任せてみる、その「信頼」と大きな「期待感」。

と、「心意気」。 

逆にいうと、任されて、信頼されている証拠。嬉しいもんですネ。

皆さんはこういう事したことありますか?


  なかなかの度胸ですよ!これを望む女性は。


しかし初回でのバッサリは正直、楽しみ半分、難しさ半分です。

だって、今会ったばかりで、髪質、毛流れ、好み、タイプなど、カットする上で

必要な条件を全部判断はしづらい。コミュニケーションする時間が余分に欲しいですね。

だからお店では、予約電話の時に「長さはどれくらい切る御予定ですか?」と

お聞きしています。


まあ、バッサリ長さを変えなくても、全体の『雰囲気』を変える事は出来ますからネ!

そっちの方が自信ありありです。

♪ 迷信シリーズ スケベは髪が伸びるのが速い?

2008-01-10 21:01:47 | ザ・迷信シリーズ


  髪の毛伸びるの速い。=貴方はスケベである。

  このイコールって何の根拠も科学的理論もない関係。

  全く持って関係ありませんから。

これが本当なら髪が伸びるのが速い事を、堂々と言えない感じになりますよね。


言い方を換えれば、

  「髪の伸び率とエッチ度の関係」。(科学的言い方)

  「エッチで髪を伸ばそう!」。(anan的言い方。)


でも、不思議な事に速い人ほど嬉しそうに、

  「エッ、私、髪伸びるの速いですか~?」

  「髪伸びるの速いとスケベなんですよネ~?」

って明るいテンションで、サラッと言って頂いております。



その後何とも言えない空気になります。

ちょっと突っ込んであげる方がいいのかなぁ、、。

その何とも言えない空気になった時の相手の表情を見るのも、

またまた、オモシロイんですけど。              

♪ 二人の間の「共通言語」

2008-01-09 22:35:56 | チョット聞いてョ!


  会話の中で、盛り上がる瞬間。

  それは、カット前の期待感を一気に高める『キッカケ』になる。


誰かに片思いの時、相手との間にある「共通項」を必死で探す。

なるべくたくさん近づいて、出来るだけ解りあいたい。

それがうまくいくと、多少の細かいのは気にならない。

あとは、一気に進行していく。

そんな高揚は美容室にも起こっている。


  美容師には、得意なモノ、好きなモノがある。これは、なかなか言えないホンネの部分だ。

  寿司屋にパスタは注文出来ないし、肉屋に魚は売っていない。

  売り手と買い手の目的が違えば、当然「なんか違う、、。」となるのは、当然だ。


美容室では、この違いがまだまだ存在している。

柔らかいニュアンスが得意な美容師に、シャープなイメージは造りづらい。

そこに「共通言語」は存在しないのだ。

  だから、そこのコミュニケーションを怠ると、絶対うまくいかない。

  ボクは新規のお客様と、この部分は絶対欠かさないよう心掛けているつもりだ。


これらがうまく行った時、先入感はキレイに崩れ、ハサミの動きが速くなる。

ハサミが迷えば、お客様も迷い不安になる。

  
  『高揚』の賞味期限切れが来たら、それが、切り時ですネ!