東京シザーハンズ

通算「5万回」カットしてきた知識と経験 外苑前suburbia SHIMAからの独立 日記じゃない美容師ブログ
 

ナチュラルって何だと思う?

2008-12-14 20:02:13 | 本当に聞いて欲しい話


  「ナチュラル」って言葉、ものすごく氾濫していて、ホント色々と多用されてる。

  「ナチュラル」の解釈って、まぁ、人それぞれでイイとは思うんですけど。


でも、なんでこんなこと書いてるのか?っていうと、最近何となく、「ナチュラル」

の使われ方、意味合いが、違うような気がする瞬間があるわけですよ。

  可もなく、不可もなく、ポイントのないような感じで使われていたりして、、。

  プレーン、レギュラー、スタンダード、ベーシック、ノーマル、シンプル的な意味合いで、

  使われている気がしてならないのですヨ。

ナチュラルメイクだって、やってることはナチュラルではない。多少ポイントも作るしネ。

だけど、例えばヘアの話しになると、“パーマはゆるめ”、“カラーも自然に”。

そんなお客様のオーダーの仕方や、そんな美容師側からの当たり障りのない提案。


  まるで、上下とも“合わせ易い服”を着ているかのよう。

  髪型の意図がこれだと、自然すぎてあまり変わらない。そして、誰にも気付かれない。


  誰にも気付かれないなら、「イイ感じ」、「イイ変身」とは言えない。

  (まぁ、あまり変わらなくてもいいという前提なら話は別ですが、、、。)

  だけどそもそも、手を加えて出来上るのが、へアとかメイク。

  創作してること自体、自然なことではない。


美容室でも「ナチュラルな感じで、、。」とか、「○○なんだけど、ナチュラルに、、。」とか。

一日に何回も「ナチュラル」を耳にしている。

そこで、自分の美容室の中では、こう定義したい!


 『ナチュラル』とは?・・・極力手を加えなくても、似合っているということ。

              自然にしてても、髪型が保たれているということ。
               
              その人の持つ、骨格、髪質を“生かす”カットをすること。

  だから、当然、美容師のセンスと技術にかかっているんだなぁ!


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