いつまで経ってもうまい美容師でいたいし、もっとうまくなりたい。
そんなこんなで、美容界の重鎮たるカリスマ美容師の講習会に行って参りました。
今、売れている美容師の仕事を見る機会なんて滅多にない。
皆さんが知っているタレント、モデルなどを切っている川○さんの講習会。
有名です。巨匠だす。師匠だす。
ボクはSHIMAという美容室に13年も所属していながら、BEAUTRIUMの川○さんの
作る髪型が好きで、雑誌に載ってる髪型を見ては、模倣、モノマネ、分析、
ありとあらゆるやり方で、ただただ近づきたい一心で、毎日毎回カットしていた。
目の前で仕事が見れるなんて夢のようだった。
彼のカットのウンチクを語る選手権がもしもあったなら、
そこのスタッフにさえ負ける気がしない。
彼の仕事関係の雑誌の切り抜きや資料だって、世界でボクが一番持っているだろう。
それぐらいの気持ちだから、講習会で「技術的」な驚きは全くなかった。
驚きがあったのは、彼の「存在」そのものだった。
空気作り、受講者との距離、見せ所、どれをとっても「彼」そのもので、
とても楽しい時間だった。
やっぱり、空気を読める人は、自分の立ち位置や、世の中の空気ととても密接で、
社会性も高く、リアリティに優れている。
講習会にありがちな堅さはなく、終始リラックスしていた。
やはり仕事は速かった。
「速い」というのは、単に「速い」のではなく、「無駄な事」をしないという事だ。
「完成」が見えてるから、無駄がない、迷いもない。
そういう人がどの世界でも成功するのだろう。
もう二度と、講習会はしないらしいと言う噂の流れた、暫定最後の講習会。
最後に観れて、自分の仕事の確認ができた。
これで良かったんだと確信した。