東京シザーハンズ

通算「5万回」カットしてきた知識と経験 外苑前suburbia SHIMAからの独立 日記じゃない美容師ブログ
 

♪ 縮毛矯正をしている方へ

2008-12-09 17:44:49 | 縮毛矯正について


  意外と知られていない、「縮毛矯正」の実態と真実。

  目には見えないところ、正直なワタシなりの見解などをお伝えできればと思います。


まず、縮毛矯正には絶対に欠かすことの出来ない「ストレートアイロン」。

では一体、「何度℃」くらいの温度で、髪の毛を挟み、ストレートにしているのか?

それは、およそ180℃~200℃でアイロンをかけます。

もしも、その温度のストレートアイロンを「お肌」にあてようものなら、普通に「火傷」レベルです。


お肌だけでなく、髪の毛もまた同じなんデス。

   それを毎回毎回繰り返したら、髪の毛はすでに終わってしまうことでしょう。
    
   勿論、痛くはないけど、完全に「ヤケド」してます。

   「ヤケド」の上から、更にまた「ヤケド」です。

    そして残念なことに、もう2度と生き返ったりはしません。

例えばそれを、「皮膚」に置き換えてみるとこうなります。

  
  腕を伸ばしてみてください。肩から指先まで、もちろん“関節”という名の

 “凸凹”がありますよね?

  それを「高熱」の板で挟み込み、皮膚を骨ごと溶解加工し、冷まして真っ直ぐにする。

  まるで、プラスチックかのように。

  その上、その形を固定する為の「薬品」を塗る。


これが、嘘偽りのない例えです。

キューティクルは熱処理され、破壊され、その上ツルツルにするほど、圧力を加えられます。

もう、どれくらい「マズイ」状態か、お解りのことと思います。
 
だから、縮毛矯正をすると、その後に色んな事、特にパーマが出来ないんです。

もう、それ以上のあらゆる「加工」は効きません。

それ以上の取り返しのつかないダメージが出るだけで、“ただの無駄な出費”で

終わってしまいます。まぁ、困ったもので。


  だけど、これが現実です。

  なので、縮毛矯正がかかっているうちは、絶対にパーマ類はかけない方が懸命です。

  パーマ液を塗布した時点で、ダメージは「MAX」を越え、この上ない後悔が

  待っているだけです。


でも、カラーは比較的、大丈夫なんですけどね。

これらを知った上で縮毛矯正をする方が、後々の為にはイイのではないでしょうか?

縮毛矯正がかかっている髪のパーマ

2008-12-08 22:20:03 | 縮毛矯正について


  何をしても、どんなに工夫をしたカットをしても、決してその「ストレート状態」

から変えることの出来ない、縮毛矯正を一度でもかけた髪の毛。

そう、一度でもかけたら、“とれる”ことなど殆ど皆無。


  だけど、お客さんは「とれない」ということを知らない。

  月日が経てば、「おちていくモノ」だと思っている方が多いのが現状だ。

  パーマやストレートパーマなどと、同じ意識を持っている。

コレって、何でだと思いますか??

  それは美容師さんが、お客様に事前に教えていないからです。

  でもこれは親切ではなく、美容師の義務、責任デス。当たり前のこと。

だから縮毛矯正をかけた髪の毛に、普通に、パーマをかけようとするお客さんがいらっしゃる。

例えば、美容師からそれを知らされた上で、それでもお客さんが「かけたい」と

いう判断しているならまだしも、お客さんにキチンとお知らせをしていないのは、良くない。

また、こういう事もそうだ。

例えば、「縮毛矯正ではありません。縮毛矯正とストパーの間です。」

    「縮毛矯正よりも弱めですよ。」

    「ナチュラルにかけれますよ。」

これら、全部ひっくるめて、何を言われようが、「ストレートアイロン」を使用した時点で、

「ナチュラル」ではありません。

   完全なる「縮毛矯正」そのものです。

   残念ながら、縮毛矯正がかかっているうちは、パーマはかけられません。

  かけたところで、「かからない」「傷む」「すぐとれる」「大きめにかからない」など、

   良いことは一つもありません。


だから先々のことも多少は想定して、プランは慎重に!