飲食店に行くと、食材の産地、製造者、メニューのこだわりなど、
随所に書かれているものだ。今やもう当たり前になっている。
昔からボクは、黙々とカットしていくタイプで、口数よりも手数の方が多い。
全然売れなかった頃、同期に言われた。
「そんなに技術にこだわっているのに、それを黙ってないでちゃんと口にして、
お客様に伝えてみたらどう?もったいないよ。」 単純に「そうか。」
一人一人伝える事にした。 お客様の反応はさておき、夢中になって伝えた。
やがて人気も上がり、トップスタイリストになっていた。
もし、それを伝える事ができなければ、その技術、その技術で出来た髪型に
付加価値を付けることは出来なかっただろう。
むしろ、伝えたから説得力や、髪型の価値が上がったといってもおかしくはない。
今でも技術の精度の向上は勿論あって、日々発見はしている。
同時にどんなふうに伝えようかを考えている。 プロは、素人に解りやすく伝えてこそ
プロである。
専門用語が出てくると、心の中で、拒否されてしまう事が多いからだ。
こだわりは大事だけど、伝える事も大切なんだよな~。