東京シザーハンズ

通算「5万回」カットしてきた知識と経験 外苑前suburbia SHIMAからの独立 日記じゃない美容師ブログ
 

『色素薄く』は永遠のカラー

2008-12-19 02:00:13 | “color color color”


  やっぱり、何年経っても変わらない、単純に「イイ!」と思う髪の色。

  流行に流されず、最近の「新定番」で、薄く、白く、くすんだような茶色。

  『色素薄め』のあの柔らかい色。

  
  生え際のウブ毛のような、明るくはないけど、透明感のある感じ。

  ヨーロッパっぽさを連想させる、肌に馴染みのイイ、グレーのようなベージュのような。

  暖色系でも、寒色系でもなく、敢えていうなら「グレー系」といったところか。

  どんな肌色にも合う、こんなに気持ちのイイカラーは、これからの新定番的になることは、

  目に見えている。
  
  
    決して、「髪を明るく」するのではなく、あくまでも「色素を薄く」が狙い。


「明るくしないとダメですか~?」って質問する方がいらっしゃいますが、

特別に明るくしなくても、“色素は薄く”出来ます。

ただし、最低でも、8トーン以上は欲しいですね。因みにそれ以上は上限はありません。

それ以下だと、“かなり晴れた日の光の下”でしか分かりませんから。

それでもよければ話は別ですが、正直、分かりにくくてあまり意味が無いです。


そう、この『色素薄め』、単なる「アッシュ」系や、「マット」系ではありませんから。

もうちょっと、巧妙で、カラー剤の複雑で正確な「完全レシピ」なんです。

  ヘアチェックでは、まずアナタの「メラニン色素」を見極め、更にそのメラニン色素を

  「壊す為のカラーの色素」と喧嘩させます。メラニンが負けるまで繰り返し、

  色素が薄くなるまで、薬を最低2、3回は重ねていきます。

  更に、その2回目、3回目は、微妙に薬の配合を変える。

 そうかと言って、髪の毛が傷む訳ではありません。念のため。

だから、色素薄め用のこの「レシピ」は、お客さんのメラニン色素に合わせて、

人それぞれなんです。その見極めが美容師の技量とも言えます。

  
  一度、是非!


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