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冬春夏秋

ま、どーでもええことなんですけど.

5/21 ウルバンスキ/大阪フィル定期演奏会

2016-05-31 23:57:52 | 音楽
演奏終了後、オーケストラを起立させる指揮棒をクルッと返す仕草だけでも魅了された。演奏も指揮振りも全てがスマート。ウルバンスキ、なんて素敵な指揮者なのだ。

それにしても指揮棒が長く感じた。それを右手指先で器用にコキッ、コキッと歯切れよく動かされる。指揮棒は元来こういう風に使うものですよ、というような指揮振り。時には大きく振ったりして、とにかくどう振ってもサマになる。いやいやホントにほっそりした容姿ともども美しかった。

肝心の曲の感想。ルトスワフスキは初めてであり、聴き終わって3楽章の曲だったのだと認識する始末。2楽章は虫の声や風の音が聴こえエネスクに似てると感じた。さて、昨年から北ドイツ放送響に首席客演との事。頑固ヴァントとは真逆の指揮振りで、ドイツ聴衆はどう反応されるのかと、その点は興味津々。

(フェスティバルホール)

5/14 ドミトリー・リス/日本センチュリー響定期演奏会

2016-05-31 23:12:49 | 音楽
前半のショスタコーヴィチのVn協奏曲2番は美男子セルゲ・ツィンマーマンの純正ヨーロピアンタイプで技巧的かつソフトな美音に酔いしれた。終楽章はクラリネットの意味深い響で始まり、最後の打楽器乱舞まで息もつかせない演奏が非常に見事でした。

後半は悲愴。自然さを失わないテンポの制御と弱音から最強奏まで、テンションを保ちながら時間軸も音量も振幅の大きいメリハリのある演奏。センチュリー響がドミトリー・リスの指揮によって、今日はロシアの一流オケのように聴こえて最高に感動した。終楽章、冒頭から涙がとめどなく溢れ頬を伝わった。

5/14 ザ・シンフォニーホール

5/8 吉野竜城 Tub マグノリアサロンコンサート

2016-05-24 19:37:10 | 音楽
昨日に続いてのマグノリアホール。今日は関西フィル・チューバ奏者の吉野竜城さん。チューバというとブルックナー交響曲第8番の第3楽章で大変重要な楽器位な貧弱な知識しか有りませんが、特に最後のET.カルケの小協奏曲は非常に美しかった。噂どおり合間のお話も大変面白く5回ほど肩でヒクヒクしながら涙目のままで次の曲を聴かせていただきました。

4/24 大阪4大オーケストラ / フェスティバルホール

2016-05-24 12:51:57 | 音楽
見事な企画で楽しめた。豪華指揮者陣の顔ぶれと演奏以外にオケのテキパキとした入れ替わりとか、お祭り的要素も良かった。ティンパニは入れ替え大変なので、てっきり4オケ使い回しと思っていたらそんな事は無かった(笑)

フェスティバルホールだと編成規模的には大フィルは余裕。関西フィルと大響は十分。トリのセンチュリー響は古典曲だった事もあってしんどいかなという感じがした。

団員さんの入場も大響と関西フィルは整然となのに、大フィルとセンチュリー響はバラバラとか、コンマスが入場時に団員が起立するか、座ったままか。指揮台の高さを微妙に調整したりとか、各オケの伝統やこだわりも観察できた。

運命をフェスティバルホールで聴いたのは初めてかも知れない。何度か聴いた朝比奈さんの時はシンフォニーホールばかりだった。

改めて、実にスタッフの方が素晴らしかったなあと感嘆している。オケ入替時の椅子の数と配置。奏者譜面台の楽譜の入れ替え。僅かの時間に少しもオロオロされず、後で椅子の追加する事無くよくもまあ間違えずに。恐らく周到な準備と抜かり無い練習されていたのでしょうね。

だけど、ティンパニの入替はちょっと危なっかしいと思った。一段高い壇上から降ろす時、3人か4人掛かりで作業されていたが、事故されませんようと祈りながら眺めていた。

4/9 日本センチュリー響 マーラー 交響曲第9番

2016-04-24 10:09:27 | 音楽
この演奏は一言では到底言い表すことができない。実に神がかり的だった。

第1楽章冒頭から別世界に導かれ、そのまま現実に回帰する事無く終楽章、最弱音のまま終結する。演奏者も聴衆も終始一体の緊張感を保持し続けた事は特筆に値する。飯森首席指揮者と歩む日本センチュリー響の世界的にも最高峰の実力の高さを思い知らされた演奏会だった。

松田聖子 お気に入り20曲

2016-04-03 08:58:16 | 音楽
2015年12月30日のツイートより

松田聖子さんの60曲からお気に入り曲です。(1/2)
①一千一秒物語
②野ばらのエチュード
③秘密の花園
④Canary
⑤風立ちぬ
⑥赤いスイートピー
⑦SWEET MEMORIES
⑧あ・な・たの手紙
⑨未来の花嫁
⑩真冬の恋人たち

松田聖子さんのお気に入り曲です。(2/2)
⑪天国のキッス
⑫ガラスの林檎
⑬瞳はダイアモンド
⑭LET'S BOYHUNT
⑮Rock'n Rouge
⑯とんがり屋根の花屋さん
⑰青い珊瑚礁
⑱チェリーブラッサム
⑲薔薇とピストル
⑳天使のウィンク

10曲に絞るつもりが、、、20曲にも。。。
初めてCD4枚60曲を聴いた。
楽しかった~

3/17 神戸市室内合奏団 定期演奏会/神戸文化ホール

2016-03-20 18:10:37 | 音楽
ベートーベン交響曲第7番/指揮は石川星太郎さん。

もともとが単調な曲をアマチュア的一本調子のアプローチなら演奏結果は、、、。

今夜の白眉は前半の石坂団十郎さんのチェロでシューマンのチェロ協奏曲だったようだ。
(仕事で名古屋から帰るのが遅くなり、残念ながら聴けず)

2016.3.17 神戸文化ホール(中ホール)

3/12 大阪フィル第496回定期演奏会 / プロコフィエフ・ヴァイオリン協奏曲第1番

2016-03-13 09:53:49 | 音楽
指揮:尾高忠明。ヴァイオリン:諏訪内晶子。
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲1番。

座席番号が6列目だったが、なんと最前列でキンチョーしての鑑賞。開演前、目の前のステージではハープのおさらいが流れていた。そのプロコフィエフの旋律の美しいこと。さて、真っ赤なドレスの諏訪内さん、黒い蝶ネクタイの尾高さん登場。

第1楽章。
ビオラのさざなみのようなブルックナー開始で始まる。神秘的情感満載である。ヴァイオリンの甘いメロディが流れる。この後各楽器と情熱的に絡み合う。テンポは早めで動きもけっこう激しい。気持ちが最高潮に昂ったかのごとくコーダの直前は無茶苦茶早くなった。一転、天国的なコーダにはいりハープ&フルート、、、もう夢見るような演奏でございました。特にハープが美しさといったら、、、。この曲を聴く醍醐味を味あわせて頂いた。

第2楽章。
プロコフィエフ、こんな情熱的で緊張感溢れるスケルツォ、ホント天下一品である。オーケストラはヴァイオリンとズレも乱れもなく一気に駆け抜け非常に素晴らしかった。

第3楽章。
ちょっと間抜けなメロディで始まるが、いつの間にか甘い甘いヴァイオリンのメロディに包まれメロメロとなる。ヴァイオリンは第1楽章よりもさらに情感タップリに響きコーダの手前で最高潮に達する。コーダは前述第1楽章の一転~と同様、ハープとフルートとの絡みが絶美だった。

2016.3.12 フェスティバルホール

3/6 飯森範親&山形交響楽団/ブルックナー交響曲第2番

2016-03-06 23:50:07 | 音楽
初めての山形交響楽団と山形テルサホール。

大好きなブルックナー交響曲第2番が最上の名演で聴けて大満足でした。
特に全楽章とも楽器間のバランスが良かったのと音の立ち上がりがソフトで実に綺麗でした。この2点については6番、1番、3番のCDでも感じたことがそのまま今回の実演に接しても感じられました。

第1楽章。
早春の風がそよぐ様な第1主題、短い音型を繰り返す第2主題。共に弦楽合奏の瑞々しい響にゾクゾクさせられる。そのうちトランペットが絶妙なバランスで加わる。その後のリタルダンドしながらのターンが何とも美しかった。終始、全ての楽器が角が取れたソフトな響。一瞬たりとも緩み無く丁寧な仕上がりが素晴らしいです。

第2楽章。
遅めのテンポで細部まで実に丁寧な仕上がり。ピチカートで提示される主題や音楽が何度か立ち止まる箇所を経て、フルートが静寂から目覚めたかのごとく長音を発する。(ここ特に神秘的で大好きなのです)この合図をきっかけにクライマックスまで各楽器が重畳していくプロセスは見事でした。

第3楽章。
テンポ良くバランス良く気持ち良いスケルツォ。井上さんのトランペットが美しかった。キャラガン校訂の特徴?ゆえ、リピートは割愛されてハース版よりかなり短かったようです。

第4楽章。
荒々しい第1主題に相反するソフトな第2主題はなぜか淡白に演奏する指揮者が多いですが、今日の様にテンポを落としタップリと立体的に弦を歌わせるべきでしょう。今日は正にそういう演奏で実に美しかった。最後に飯森さんの気合が入った総奏のコーダは決して粗くならず凄い充実したものだったが、、、性急な拍手が、、、。

今日、実演で飯森さんのブルックナーを初めて聴いて、現役最高のブルックナー指揮者だと確信しました。

2016.3.6 山形テルサホール

3/5 飯守泰次郎&関西フィル/ブルックナー交響曲第6番

2016-03-06 20:10:07 | 音楽
単なる若々しいブルックナー交響曲第6番といえば良いのだろうか。第1&2楽章はまあ何とかブルックナーの体裁だったが、後半の2楽章の先を急ぐだけの機械的な高速テンポは甚だ疑問を感じた。ホールの特質を無考慮の終始最強奏の金管楽器群にも辟易としたし、、、。

2016.3.5 ザシンフォニーホール

2/26 ハイドンマラソン(第4回) /日本センチュリー響

2016-02-28 15:12:50 | 音楽
飯森範親指揮&日本センチュリー響の第4回ハイドンマラソン/いずみホール。

前半はベートーベンのヴァイオリン協奏曲。ソロ郷古廉さんのヴァイオリンがとにかく美しさの極みだった。この曲でこのような美音のヴァイオリンを聴いたのは初めて。あと、ファゴットも素晴らしかった。ただ、第2楽章でヴァイオリンにウットリと陶酔していたところに、最前列の男性客が膝に置いていた何かの物を不注意にも落とした大きな物音によって一気に雰囲気ブチ壊しになったのは非常に残念だった(自分も注意しなければ)。。。明後日(28日)の福井でのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲もさぞかし美しい演奏になるだろうなあ。

後半はハイドン交響曲第18番と第96番「奇蹟」。
まず、第18番は快速テンポでスタッカートを利かすという、わたしの好みにはちょっと反した第1楽章。さらに速い第2楽章。でも粗さは皆無というかソフトで温かい合奏にハイドンの愉しさを堪能させて貰う。この楽章を聴きながら、飯森さんの日本センチュリー響への厚い信頼とハイドン交響曲演奏完遂への強い意気込みを感じた。
第96番はより明るく愉しさ満載の演奏。各奏者が実に意欲的で合奏精度の高さに飯森さんも楽章ごとにそっと拍手されてました。特にオーボエの宮本さんは凄いなあ。

最後に飯森さんから今年度スタートしたハイドンマラソンの締めと各賞授賞のご挨拶があった。

2/6 神戸市室内合奏団 / 灘区民ホール

2016-02-07 09:38:19 | 音楽
パッヘルベル/カノン&ジーグ。
それ迄単なるムードミュージックという認識だったが、カール・ミュンヒンガーの高貴な厳しい演奏を聴いて感動し、いつか生で聴きたいと思っていた。従って、本日1番の目的はこの曲。
カノンは徐々にクレッシェンドして弦の厚みと深みが増していく。甘くないミュンヒンガー風の実に素晴らしい演奏で感激した。ただ、座席に向かう人が居たりと客席がまだざわついた状態で演奏が始まったのは残念だったが。。。

平川正昭/日本の四季 より冬。
ヴィヴァルディの四季のパロディ。雪やペチカの童謡のコピーには客席から失笑が、、、。

テレマン/2つのヴィオラのための協奏曲。
中島さんと横井さんのゆらゆらと奏でる美しいソロと合奏が非常に良かった。ヴィオラと言われなければヴァイオリンと思える高い音域の音符かと。なんとも気持ちの良い曲と演奏でした。

他に、リュリ/歌劇アルミード よりパッサカリア。テレマン/組曲ドン・キホーテ。
アンコール曲は客の合唱と共に早春賦。