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冬春夏秋

ま、どーでもええことなんですけど.

8/21 日本センチュリー響/郷の音ホール

2016-08-21 23:50:25 | 音楽
指揮:三ツ橋敬子、ヴァイオリン:千住真理子

六甲山の北側に位置する兵庫県三田市。周りを里山が囲い緑が豊かで美しい。郷の音ホールはJR三田駅から西へ歩いて12〜3分程の武庫川の畔にある。

チャイコフスキーの序曲の後、ヴァイオリン協奏曲。千住さんは終始1音1音実に丁寧な演奏。メロディをとても美しく弾かれ、その中でも高音部の美しさは素晴らしかった。何度も彩りを添える木管の音色もとても美しかった。

後半はドヴォルザーク「新世界から」。三ツ橋さんは絶えずハッキリと明確に腕を振られる。時に鋭角的に力強く。従って音の強弱と硬軟の度合い、すなわちコントラスト、メリハリの指定が歯切れよく明快に現されていたように感じた。オーケストラの響自体は弦の重心の低い充実した響をベースに分厚い金管が重なって堂々とした量感。それらを豊潤な響の郷の音ホールが包み込み、十分に迫力もある素晴らしい演奏だった。

因みに女性の指揮者を実演で聴いたのは今回が初めてだった。

(郷の音ホール)

8/12 ハイドンマラソン(第6回) / 飯森範親 & 日本センチュリー響

2016-08-13 12:37:37 | 音楽
ハイドン交響曲第9番、第27番、第70番。
モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジェナミ」独奏:小山実稚恵。

今回は実に躍動感溢れる演奏だったと感じた。
以下、印象的な箇所を、、、。

第9番
第1楽章冒頭から躍動感溢れ、音量豊かな溌剌とした響に驚かさせられた。第2楽章はヴァイオリンに沿った2本のフルート、第3楽章はオーボエが実にまろやかで美しかった。

モーツァルト/ジェナミ
小山さんのしっとりとしたタッチが曲にとても良くマッチしていた。第2楽章も妙に神経質にならずに、オーケストラ共々明るく躍動感溢れる聴きごたえ十分の演奏。アンコールはトルコ行進曲。こちらは一転してメリハリがあって堂々とした演奏に感じた。

第27番
「第1楽章」
冒頭から弦の刻みをくっきり活かして上記第9番以上の躍動感。快速のインテンポ。精密ながらソフトな響。と、素晴らしいアンサンブルで最上の心地良さ。これはもう私の大好きなブルーノ・ヴァイル&ターフェルムジーク・バロック管の究極のハイドン演奏に匹敵。なお、モーツァルト/ジュピター、フィナーレの有名な4音符音型が数回出現するが、少しトリルを効かされていたように感じた。

「第2楽章」
夢見るような弦楽合奏。トリルと強めのピチカート効果で立体的というかバロック風に聴こえた。

第70番
「第1楽章」
金管とティンパニのアクセントを強調してゴツゴツした大きな振幅を表現されていた。

「第4楽章」
なんといっても圧巻はこの第4楽章。最初のヴァイオリンがかなり遅めにソフトで静かに始まり。。。テンポの伸縮と強弱を自由自在に、短い時間の楽章なのに色々な仕掛けたっぷり。そして最後は大きくリタルダンドをかけて5連強打。この楽章、何だかクナッパーツブッシュを彷彿とさせる全く予測不能の飯森さんの指揮でした。

(いずみホール)

7/31 神戸市室内合奏団、同混声合唱団/神戸 夏 第九

2016-08-12 09:10:50 | 音楽
前半は1階席がほぼ満席のなか、リューディガー・ボーンの指揮、河内仁志のピアノ&神戸市室内合奏団でハイドン/ピアノ協奏曲。河内さんのピアノは初めて聴くが、もう抜群に軽快で、かつ清々しい音で非常に素晴らしいハイドン。ブラボーって叫びたい演奏でした。

後半はメインの第九。神戸市混声合唱団はちょうど1年前、いずみホールで宇野功芳さん指揮、大阪響の「真夏の第九」以来、聴く。神戸市室内合奏団特有の温かい弦の音色と.合唱団の豊かなハーモニーを堪能。現代音楽演奏に積極的なボーンさんの指揮は前半2楽章が快速テンポをベースに楽器のバランスがかなりユニーク。次回共演される10月の合奏団定演も楽しみである。

(神戸文化ホール(大))

7/23 マグノリア・サロンコンサート

2016-08-12 08:52:34 | 音楽
大阪フィルFl首席の上野博昭さんとVn久貝ひかりさん。笹まり恵さんのピアノでメインはショスタコーヴィチとイベールとマルティヌー。

最近、横笛とフルートに興味を持ち、美しい音色の上野さん目当てながら久貝さんの分厚い響も堪能。笹さんは昨年7月の同フィルTp篠崎さんとの共演以来に聴くが美しく素晴らしい。今回、ショスタコーヴィチの曲が一番良かった。あと、マルティヌーは面白かった。これから色々聴きたい。

(逸翁美術館 マグノリアホール)

7/21 大阪フィル / 第500回定期演奏会

2016-08-12 07:01:42 | 音楽
第500回の記念すべき定期演奏会ということで、首席指揮者の井上道義をはじめ、メゾソプラノ/サンドラ・フェランデス、バリトン/ガスパル・コロン、バンドネオン/三浦一馬、合唱/大阪フィルハーモニー合唱団でバカロフ「ミサ・タンゴ」とベートーヴェン「交響曲第3番 英雄」が演奏された。

アルゼンチンの作曲家バカロフのミサ・タンゴは
バンドネオンの演奏と絡んでいかにも南米タンゴのミサだったが、時間も短く結局クライマックスが無くて終わった感じ。

そしてメイン?の英雄も巨大な恰幅の朝比奈隆の演奏と比べると、仕方のないことだが、、、第2楽章後半のホルンの強奏等、スケールが小さくて、(終演後の会場は沸いていたが) 全く物足りなかった。朝比奈隆十八番の「英雄」でのアピールはかなり選曲に無理があったかと、、、。

入場者には定期演奏会500公演と関西交響楽団時の125公演の演奏会記録冊子が配布された。めくっていると朝比奈さんや秋山さんの公演が蘇って色々と懐かしかったり、意外な発見があったり、、、。

(フェスティバルホール)

7/17 なにわなくとも室内楽 Vol.8 [第1夜]

2016-08-12 06:23:22 | 音楽
3時間にわたる室内楽コンサート。

珍しい金管の曲やフルートソナタも良かったが、特に私の好きな風格溢れるメンデルスゾーンのピアノトリオ2番と、シューマン特有の美しさと情熱性が変幻するピアノ五重奏曲が熱く、彫りの深い素晴らしい演奏だった。各演奏前の男女DJ風の解説も良かった。

(ザ・フェニックスホール)

7/16 いずみシンフォニエッタ大阪

2016-08-11 21:01:28 | 音楽

初めに作曲家の西村朗さんと川島素晴さん、それに指揮の飯森範親さんによる今回の聴きどころについて、プレトークがあった。

武満徹はドラマ夢千代日記のテーマ以外、何が良いのかわからなかったが、今日の「トゥリー・ライン」は音楽を感じられた。遠くからのオーボエ、良かった。

メインのライヒの難曲「ダブル・セクステット 」は延々とただただリズムが続く音楽?だった。快速変拍子も絶え間無く続くと聴覚が麻痺していつの間にか変拍子には聴こえなくなっていた。最後は破綻どころか僅かな乱れも事なくバッチリ決まって、奏者の皆さんの笑顔が眩しかった。楽器の音を明瞭にするためにPAも使用されていたが、効果はよく分からなかった。

他に、伊福部昭「土俗的三連画」、川島素晴「もう一人のエリック」等が演奏された。

なお、開演前のロビーではトロンボーン奏者の呉信一さんのミニコンサートがあった。盛り沢山の内容と面白いお話がめちゃくちゃ楽しかった。非常に滑らかにスライドが動く仕組みを知ることができただけでも価値があった。

(いずみホール)

7/15 神戸市室内合奏団/海のコンサート

2016-08-11 20:59:06 | 音楽
本日、舞子ビラのこのシリーズを初めて聴いた。今回は合奏団OB鈴木さんの解説でイギリスの作曲家の弦楽四重奏(谷口さん、奥野さん、横井さん、田中さん)。珍しいパーセルの組曲、ホルストの木星、ブリテン第1番が良かった。いつもの演奏通り、各曲とも弦の温かい響きの美しいこと!

(舞子ビラ あじさいホール)

7/1 日本センチュリー響定期演奏会

2016-08-11 17:56:22 | 音楽
ロマノフスキーのピアノ、ブリバエフの指揮でプロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番。軽快でまろやかなで上品な演奏。弦楽器はもちろん、木管、金管の伴奏とソロの精度も素晴らしく、魅惑的なプロコフィエフの旋律を見事に描き出していた。

後半のラフマニノフ/交響的舞曲。
振幅の大きいダイナミックレンジ。こちらの精度も素晴らしかった。

(ザ・シンフォニーホール)

6/30 ソワレシンフォニー & 大阪フィル

2016-08-11 16:09:40 | 音楽
指揮:大井剛史&ヴァイオリン:郷古 廉&大フィルでブルッフ協奏曲1番。郷古さんのヴァイオリンがアンコールも含め、とにかく美しかった。大井さんの指揮は初めてでしたが、どの曲もクライマックスに差し掛かるとノリノリで気持ちよさそう。

2月の日本センチュリー響との共演(ベートーベン)で一度にファンになった郷古さん。昨夜も大フィルとブルッフの美しさを一杯奏でてくださり聴き惚れていた。そして、フレーズが終わる度に左手のヴァイオリンと弓を持った右手をV字型に高々と上げられた。その姿があまりにも恰好良かった、、、。

急遽聴きに来たが、大変良かった。

(ザ・シンフォニーホール)

6/22 さくらんぼコンサート/山形響

2016-08-11 11:00:33 | 音楽
曲はメンデルスゾーンのシンフォニア第3番、ハイドンのチェロ協奏曲第2番、ベートーベンの交響曲第7番。鈴木秀美さんはメンデルスゾーンは演奏、ハイドンは独奏、ベートーベンは指揮と大活躍。

メンデルスゾーンとハイドンは山響特有のソフトな響がたいへん美しかった。ただ、ベートーベン交響曲第7番は単調な音楽で苦手な事もあり演奏は白熱していたが、やはり楽しめず。

来年はできれば音楽監督の飯森さん指揮で得意のブルックナーを聴いてみたい。本拠地、山形テルサホールで3月に2番を聴いたが実に実に素晴らしかった。テルサホールと同規模のこのいずみホールでもあの響を是非堪能したい。

関西にも山響ファンが多いのか、会場はほぼ満席。ロビーにはお土産(写真)と販売のさくらんぼの甘い香りが漂っていた。

(いずみホール)

6/17 ハイドンマラソン(第5回) / 日本センチュリー響

2016-08-11 08:38:08 | 音楽
会社からの退社が遅れ後半2曲だけの鑑賞。
(前半はハイドン・交響曲第19番、モーツァルト・オーボエ協奏曲)

休憩中に入場し、まずは渋みの効いた美味しい赤ワインでウォーミングアップ。

ハイドン交響曲第58番
第3楽章は飯森範親さんの指揮に釘付け。左手は使わずに指揮棒の無い右手だけを胸の辺りで僅かに上下されるだけ。晩年のマタチッチのようでビックリした。

ハイドン交響曲第7番「昼」
ハイドン交響曲の中でも非常に好きな昼。。。
チェンバロを含めて29名だっただろうか。飯森さん指揮のもと、明るく統率が行き届いたアンサンブル。その上に各弦パートのソロとフルートがいずみホール全体に絶妙に響きあう、極上で夢見心地の演奏。ハイドンを演奏する喜び、聴く喜びここに極まれり、、、。

(いずみホール)

6/11 高関健 & 関西フィル定期演奏会 / ハイドン「天地創造」

2016-08-11 07:21:29 | 音楽
日頃はブルーノ・ヴァイル&ターフェルムジーク・バロック管で聴いている大好きなオラトリオ「天地創造」。今回、念願の実演でした。

約100分間、音楽を聴く喜びをつくづく堪能。全篇にわたって曲想が明るいし、合唱&独唱&重唱&レチタティーヴォ、勿論オーケストラ、チェンバロの演奏が入れ替わり立ち替わりで、見ていても実に楽しい。

その中でもソプラノ市原愛さんとフルートの美しさが際立っていたが、全体的に実にお見事。これ以上の演奏は2度と聴けないと思うくらい素晴らしかった!

(ザ・シンフォニーホール)

6/5 ギドン・クレーメル & ドゥバルグ(p)

2016-08-11 07:03:36 | 音楽
いつか実演で聴きたかった憧れのクレーメルのヴァイオリン。ようやく叶った。ただし、4階からでは顔つきや表情が全くわからなかった。

演奏は素晴らしかった。縦に真っ直ぐに芯が通ったヴァイオリンとピアノ。それでいて哀愁も漂わせて、、、さすがは巨匠だった。

1番心に来たのはフランクの第3楽章。主テーマが突如現れるがその旋律がヴァイオリンで哀愁深く奏でられた時、胸が熱くなった。何枚ものCDを聴いているクレーメルだが、名曲は演奏しないイメージがあった。なので、まさかフランクが聴ける機会があるとは、、、。

なお、プログラム解説は渡辺和彦さん。この方の著書でヴァイオリンとか弦楽器曲やプレイヤーの魅力を教えて頂いたのでとてもありがたかった。

(兵庫芸文 大ホール)

6/4 テミルカーノフ&サンクトペテルブルクフィル

2016-08-11 06:44:22 | 音楽
当日券で入ったがたいへん良かった。チャイコフスキー1番のピアノ協奏曲のリーさんも良かったし、ショスタコーヴィチ「革命」もよく鳴っていた。それにしてもテミルカーノフさん、顔つきと指揮姿が晩年のギュンター・ヴァントにそっくり。。。そして、楽章毎に掌を合わせてから演奏を始められて、、、ちょっとユニークだった。

チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番。特に印象に残ったのは第2楽章の中間に差し掛かったところ。さざ波のようなヴィオラとチェロから始まってヴァイオリンが重なり次第に厚い響となってピアノと溶け合う。その目の前の演奏が悠然として何ともロマンティックな響だった。

(ザ・シンフォニーホール)