古くからソバの栽培が盛んな白川郷、平地が少ないため
米作りよりもソバの栽培に適していました。
今もなお、昔ながらの素朴な生活が営まれています。
白川郷の合掌造りの家屋は、とても合理的な建物です。
厳しい冬の雪と険しい山間の里に合掌造りの家屋は
生まれました。
白川郷の合掌造り集落が国内の世界遺産・姫路城や
自然遺産・屋久島・小笠原諸島 その他の文化的要素を
持つ世界文化遺産と違う点は、寺社や城郭など権力を
背景にしていない、一般の普通の人々のつくり上げたもの
「合掌造りの家屋」と言うことではないのでしょうか?
普通の人々が辺境のため、自給自足の生活で、金具類を使わない
昔ながらの工法で、普通の人々の知恵、また大工さんの
技術と知恵の結集がいっしょになった。
先人から受け継がれる文化が脈々と息づき、村民の無償の
助け合い「結い」で守られた、茅葺き屋根の民家は
人々の息づかいが聞こえる世界文化遺産でした。