私が赤十字のボランティアをしていた頃、新人の説明会で、年配の参加者が年配の男性のところへスタスタと歩いて行って、「私は会社では○○していた」と自己紹介していた。たぶん、定年退職して新たな人生を歩もうとしてボランティアにも参加して、会社での経歴を紹介していのだろう。会社では偉かったのかもしれないが、定年退職すればただの人である。それに、いまだに会社時代のことを引きずっていた。これでは、定年後の人生は楽しめないだろう。定年退職するような年齢になると、社会では「要らない人」なのだから、それを自覚しないと何も始まらない。