viento y sol

過ぎ去りし日々の物語を、そして尾張の国から吹く”風”を・・

風のパタゴニア

2005年02月10日 | latinoame'rica
アルゼンチンの南部、ネウケンに一人降り立つ。
保養地バリローチェは近い 
なにもかも忘れ、すべてをなげうって逃避したい誘惑が襲う

車をチャーターし遙か南のアンデスの麓へ
ロックフィルダムの工事現場に向かう。
冬は近い、広漠としたパタゴニアの大地、急がねばならぬ

ダム工事現場の街、パタゴニアの田舎街、冬まじかの街、
午前10時頃に薄明かり、午後3時頃にもう黄昏の夕暮れ

パタゴニアは荒ぶる風、風、風、吹きすさぶ風の大地。
太陽が昇ると吹き荒れ、夕日が沈むとピタリと止む。
寒さに耐えながらブゥエノスアイレスと無線電話で通話する。

雪が来るまでにネウケンまで帰り着こうと思う
パタゴニアの荒野を夜を徹して車を走らす
南十字星を仰ぎ見ながら、眠気を紛らわしシェリトリンドを歌いながら

ヘッドライトに浮かぶのはピョンピョン跳ねる野ウサギの群れ。
幻想の夜、パタゴニア、凍てつく季節はもうすぐやって来る。


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