viento y sol

過ぎ去りし日々の物語を、そして尾張の国から吹く”風”を・・

散るは鮮やかに・・

2006年11月25日 | corazo'n
    

         

  冬が来たぞと海鳥なけば・・
  おいらミサキの老不良は、時雨れる季節になると
  人としての去りかたや散り際を意味もなく考えたりする。

    

  朽ち果てて散るも、雨に打たれて散るも、風に舞って散るも、
  散るは鮮やかに・・と思うけれど。

  散る"イチョウ葉"を見ながら、二日酔いの"胃腸薬"を
  のんでる老不良はもうチリチリバラバラ。
  
    

   
    

晩秋の熟柿

2006年11月16日 | mono'logo
       
      

  木々がいろずく晩秋の夜に、熟した柿を一つ食べると
  急に冷え冷えとしてくる。

    "柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺"
    なんとなく子規の句を思い浮かべたりしてみたが、
  
  風に吹かれて流れているオイラには、
    "柿くえば金が無くなり放浪児"    ・・てなわけで、ヤレヤレ。


   

ブゥエノスアイレスの銅版画

2006年11月08日 | latinoame'rica
       
        

  夜のブゥエノスアイレス空港、
  苦楽を共にしたアルゼンチンの男が黙って
  筒状に巻いた紙を差し出した。

   それが何なのか確かめることもなく飛行機に飛び乗り
   ほのかな読書ライトの下、赤茶色した銅版画。

  旧い時代のブゥエノスアイレス、少しばかり猥雑で、気取ってタンゴを踊る人々。
  
  この銅版画の作者が誰なのか、どれほどの価値があるのか知らないが
  人肌に温めた赤ワインを飲みながら、アルゼンチンの男を思い出す。
  
   

奥琵琶湖・朝

2006年11月03日 | mono'logo

        

   のぼる狭霧やさざなみの
       滋賀の都よいざさらば

  早起きをして湖面の日の出を見ようと思っていたが、
  朝寝の習性が抜けきらず遅かった。

  "雲間からの光が竹生島を照らすのもいいものだ"
  などと、excuseをつぶやいてみた。