オイラは大晦日から正月三が日にかけての間、
酒気には触れつづけていても、外気に触れることはない。
そんな訳で大勢の人であふれている時期に、初詣に行った事はない。
毎年、七草がゆの頃、閑散とした神社に時間差で行くのが慣習だ。
近隣の閑散とした神社の縁起物売り場には、退屈そうな巫女さんが
一人、二人、座っていて破魔矢も熊手も残り少ない。
こんな雰囲気では、ついつい安価な破魔矢にしようかと思うのだが
オイラの心根が神様に見透かされているようでもあり、
旧年とあまり違うことをして神様の機嫌をそこね、ある日突然に
ビールから発泡酒に待遇が変わっても困るような気もする。
だから今年も"中の上"程度の熊手を買って、いそいそと帰ってきた。