海水の濃縮過程
海水を前後二段式の平釜で濃縮します。
二段式の平釜は珍しいんですよ。
釜が長くなると燃焼効率が悪くなるのが普通です。
なので、通常どこの製塩業者も二段の釜は使いません。
釜の下には蛇文石・琉球石灰岩を敷き詰めてあり、
それらの石を廃油(てんぷら油)を燃料とした無煙・無塵の
バーナーで真っ赤に熱します。
釜の下に敷き詰められている琉球石灰岩は、粟国にはたくさん
あります。
さらに釜の内部は、沖縄の焼き物の釜と同じく
登り窯
と同じ仕組みになっているため、2枚の平釜に十分熱が回る
仕組みになっています。
沢山敷き詰められた琉球石灰岩の輻射熱により遠赤外線効果が得られ、
効率良く海水を濃縮します。
一層目の釜で、海水を15%~20%まで濃縮し
二層目の釜で仕上げていきます。
いろんな工夫がされているんですよ