In the Nest

ちいさな巣の中から、見上げる空。

白詰草

2005-05-05 17:59:38 | Weblog

新しいサンダルを履いて仕事に行ったら、
帰り道、靴ずれしてしまったらしく、
駅までの急な坂道が、
痛くてどうにも歩けない。

コンビニで絆創膏を買い、
近くの公園のベンチに座った。
サンダルを脱ぐと、
足の指の皮が見事にまあるく剥がれていて、
血がにじんでいる。


傷の上に絆創膏を貼ったら、
なんとか歩けそうだ。
やれやれ・・と思いながら
ふと顔を上げると、
まわりには、しろつめくさがたくさん咲いている。

四つ葉を探すほどの元気はなかったけれど、
しばらく、白い花たちにかこまれて、
ひとりでぼーっと座っていた。
海からの、夕方の風に吹かれて。


 もうお姫様にはなれぬ我のため白詰草の冠を編む



夕日がせなかをおしてくる

2005-05-05 06:58:31 | Weblog

 夕日がせなかをおしてくる/阪田寛夫


  夕日がせなかをおしてくる 
  まっかなうででおしてくる
  歩くぼくらのうしろから
  でっかい声でよびかける

  さよなら さよなら
  さよなら きみたち
  ばんごはんがまってるぞ
  あしたの朝ねすごすな

  夕日がせなかをおしてくる
  そんなにおすなあわてるな
  ぐるりふりむき太陽に
  ぼくらも負けずどなるんだ

  さよなら さよなら
  さよなら 太陽
  ばんごはんがまってるぞ
  あしたの朝ねすごすな


阪田寛夫さんが、3月22日に79歳で亡くなられたそうだ。
「サッちゃん」「おなかのへるうた」「うたえバンバン」
「マーチングマーチ」「やきいもグーチーパー」
「ねこふんじゃった」「はぶらしくわえて」
「あさ おきたん」「朝いちばんはやいのは」
「青い地球はだれのもの」「ともだち賛歌」
・・・・・
たぶん、まだまだあると思うんだけど。
これらはみんな、阪田さんが作詞した歌。


この世からいなくなってしまっても、
歌は、人々に愛唱されて、ずっと残っていくだろう。



  それはゆうべの夢でした
  やっぱりゆうべの夢でした
  みんなゆうべの夢でした
  だけどゆうべは すばらしかった
  すばらしかった! 

   (阪田寛夫/それはゆうべの夢でした)