ロビンソン・クルーソー(9)
————————【9】———————————————————————
but by the usual corruption
of words in England, we are now call'd,
nay we call our selves, and write
our name Crusoe, and so my companions
always call'd me.
————————(訳)———————————————————————
しかし英国のことばでは訛って、私たちはクルーソー
と呼ばれます、というか、私たち自身もそう呼んでいま
すし書いてもいます.そして周りの人たちも、いつも
私をそう呼んでいるのです.
————————⦅語彙⦆———————————————————————
corruption of words: (名詞句) 言葉がなまること、ことばの転訛
nay: (副) というか、むしろ~
———————⦅ひとこと⦆———————————————————————
原文はごらんの通り、現在形で書かれています.しかしこれは物語なので、
すべて過去形のはずです.訳文は現在形か過去形かどっちに訳すか迷うと
ころです.過去形で書こけー、と思って、そうしていましたが、なるべく
原文に忠実に合わせます.受験勉強されている方もいらっしゃると思いま
すので…
———————⦅学習記録⦆———————————————————————
I was born in the year 1632, in the city of York, of a good family, tho' not
of that country, my father being a foreigner of Bremen, who settled first
at Hull : He got a good estate by merchandise, and leaving off his trade,
lived afterward at York, from whence he had married my mother, whose
relations were named Robinson, a very good family in that country, and
from whom I was call'd Robinson Kreutznaer, but by the usual corruption
of words in England, we are now call'd, nay we call our selves, and write
our name Crusoe, and so my companions always call'd me.
訳
私は1632年、ヨーク市で生まれた。土地の者でななかったが、家柄は
よかった。 父は外国人でブレーメン*出身でした。初めはハルに定住した:
商業を営んで、そこそこの財産を得ました。そして、事業はやめて、
後にヨーク* 市に移り住んだ。 そこで結婚したのが私の母だった。母方の
親戚はロビンソン姓だった。その州のきわめてよい家柄だった。その姓を
もらって、私はロビンソン・クロイツェルと名付けられた。しかし英国風の
音声脱落により、そう呼ばずに、そして、読みだけでなく綴りもクルーソー
となりました。私の周囲もみんな、そう呼びました。
《語句》
Hull ハル(イングランド北西部の港湾都市)
estate 地所、私有地、 ② 財産 ③ 団地 ④(人生の)時期
≪ひとこと≫
* ブレーメン(ドイツ北西部、州名及び都市名)
* ヨーク(ヨークシャー州の都市)
≪間違いお詫び≫
ブレーメン(ドイツ)とボヘミア(チェコ)は別の場所でした.
間違ってすみません.全然違う場所です.九州を台湾だと言っ
ているような間違いでした.申し訳ない!
≪全然関係ない話≫
ある日、九州が台湾になっていました.そして九州が、台湾に移動していました.
関門トンネルを出た車が、びっくり、「あれ~、ここ台湾だよ。どうしよ?」
こんなことで、自分の間違いをぼかすな!
ごめんなさい!