線維筋痛症 その悪魔の正体

凄まじい全身の痛み。
今年の春に診断されてから回復までの道のり。
自分に起きた痛みの正体は思ってもみないものだった。

弟の病気 1

2017-02-13 13:49:35 | 日記



5月から、
私たち夫婦と両親と弟(私の親と弟です)と
今自分たちが住んでいる家で同居する事になりました。

夫婦二人暮らしから、
いきなり5人家族・・・・。

別に人数が増えてもそれは構わないのですが・・

その同居に踏み切った大きな理由の一つ、
それは弟の病気の事があるからです。

私もこちらのブログで色々病気の事や薬の事を書いてきて、
何度か弟の事も書こうかな・・って思った事がありました。
ただ・・
幾度か文章にするたび、
何とも複雑な心境になり、アップする事が出来ませんでした。

あまり人にも話した事がありません。

6歳下の弟は、
25年前から、殆ど家を出た事がありません。
でも、それは単に引きこもりという言葉では語りつくせないものがあるのです。
それはある病気(肝臓疾患)が引き金だったのですが、
その疾患が治った後も、体が不自由なままになってしまいました。
元の疾患との因果関係などはわかりません。
当時は薬害についての情報も乏しく、
また家族の私たちもその事について知る術も殆ど無かったと思います。
なので、医師から伝えられる言葉は絶対で、
全てを鵜呑みにしていた事は否めません。

当時の医師の説明では、
元の疾患とは別に不安神経症・・との診断があったと記憶しています。
でも、不安神経症でこれほど体が動かないものなのだろうか・・?

本人も納得が行かず、
また逆に「体は悪くないが心がダメージを受けている」状態なのだと
医師から説明されると、尚更体は大丈夫なのだから・・と
無理をしてしまっていたようにも思うのです。

ただ、そんな状態でも弟は頑張っていました。
絶対に治すんだと、それこそ必死で・・
あらゆる治療法を試していたと思います。
今思うと、不安神経症だとして、
あれほど外に出て自ら色んな治療を試したりするだろうか?
しかもどんなに調子が悪くても、
常に心は前を向いていたように家族は感じていました。

でも・・治らないのです。

当然のように精神科へも行きました。
あまりに、何をしても治らないので
当時、両親は藁にもすがる思いで、
霊媒師なども家に呼ぶようになってしまったのです。
今思うと、どれだけ多くの人に騙されてきたか・・
実家に行くと、山のように健康食品が積まれていて、
その金額も車が買えるほどのものでした。
壺や変な絵画もありましたね・・泣。

何としても治してあげたい・・
それは親なら誰もが願う事だったろうし、
親の気持ちもわからなくはないけれど、
何というか、弟と両親の行動が
自分には到底理解しがたいものになっていき、
それからあまり実家には行きたくなくなってしまいました。
時には嫌すぎて、縁を切りたい・・とまで思うほどに。

私としても、
医師から「体は悪くない」「心が問題だ」と言われていた事がずっと頭にあり、
弟は心が弱いから、立ち直れないんだ・・
変な霊媒師やサプリに騙されても気が付かないなんて、
本当にどうかしている・・
そんな風に思ってしまっていたのです。
弟が病気になった頃、私はすでに結婚して別の所に住んでいた事・・
子供もまだ小さかった事もあって、
だんだん弟への関心も薄くなっていったのも事実です。

それでも、やっぱり治ってもらいたい・・
何度もそう思い、弟に電話で思いを伝えましたが、
受け入れてもらえませんでした。
そのうち、電話にも出てくれなくなり、
実家に行っても自分の部屋から出てくることも無く・・
両親も次第に弟の話題を避けるようになってしまったのです。

でも・・時は流れ、
あれからもう25年の月日が・・・

今回思い切って、ブログにアップしようと思ったのには
理由があります。

実は昨年末に身内に付き添って病院に行った事を書きましたが、
それも実は弟の事なのです。
それから、2回・・また病院に付き添っていったのですが・・
最後の通院後から、ある変化が弟に現れ始めたのです。

そして、最後の医師に診ていただいた時・・
実はその医師こそが、
私の症状が薬害からのものであったと認めてくれた医師でした。

そこで、精神科の薬の事や治療についての話があり、
その話を聞いた弟のその後の変貌ぶりが驚くべき事であったため、
これはやはり多くの人に知ってもらいたい・・
そんな風に思ったからです。

25年・・全く動かなかった風が・・
少しづつ流れ始めまたのです。

同居は難しいものがあると思います。
実際、今まで夫と気ままな二人暮らしでしたし
(子供は離れた所で一人暮らしをしています)
年老いた両親も色々大変な事があると思うのですが・・
でも・・
昨年自分に降りかかった様々な事を考えると、
今なら弟の気持ちに寄り添えるんじゃないか・・
今なら、少しくらい何かしてあげられるかもしれない・・
そう考えたからです。

本当はもっと自分の体の調子が良くなってからの方が良いに決まっていますが・・
年老いた両親に、少しでも安心してもらいたい・・
そんな気持ちもあって・・
5月から同居する事に決めました。


線維筋痛症と関係の無い内容で申し訳ないのですが、
薬物や精神医療についての疑問など、
やはり被る事も多いのではないかと自分では思うので、
次回もこの続きを書きたいと思います。




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