青空世界

ようこそ「雲のサロン」へ。
創作物語、日々の面白い出来事や、私の考えなどなど。

大自然の恵み 神 港

2007年04月29日 | Weblog
風は激しさを増して、このまま歩き続けてはいけないと思い、

白秋碑前」のバス亭に引き返すことにしました。


枯れた笹の葉の切れ端が、容赦なく叩きつけてきます。

ちょうどタイミング良くやってきた城ヶ島行きのバスに飛び込んで「城ヶ島」へ。

ところが、今度は歩くことさえ危険なレベルの風になりました。

突風に煽られれば、倒れてしまうレベルです。


そこで悔しいけれど「三崎口」行きのバスに乗ると、

なんといっぱいの人を乗せたバスが風で揺れるのです。

ほとんど台風並みの激しい風・・・・・・


                  *

このまま帰るのもどうかと思い、「三崎港」で降りました。

交叉点の傍の「魚音」で50センチはあろうかという

いかの一夜干しが1枚400円(^^)


ここから細い路地を入ると、まぐろ料理の店などがいくつもあって、

とても感じの良い、白木の美しいつくりのちいさな店の入り口には

しっぽの長い猫がいて、招き猫かな? と思いながら入りました。

「神港(しんこう)」というお店です。


ここは、音楽も人も雰囲気も、なにもかもほっとできる、

あたたかなものに包まれるところです。


「ニコニコごはん」と「ワクワクごはん」(^^)

ワクワクごはんを注文しました。


一切化学調味料を使っていない自然の食材は、一口一口がありがたく、

本当の意味でおいしくて、驚いたことに涙が出そうになりました。


素材が、例えば、浅漬けのにんじんひとつとっても、

にんじん特有の臭みがまったくなく、ほのかに甘い、奥深い味なのです。


どの一口も、どの食材も、どの料理も絶妙な深い深い味わいです。

大地の恵み、海の恵み・・・・・・・


千と千尋の神隠し」で、

千尋がハクの握ったお握りを食べながら、

ぼろぼろと、玉のような涙をこぼすところがありますね。

私は多分、人がいなかったら、そうなっていたと思います。


龍神 水を司る自然 がハクでしたね。 

ニギハヤミ コハクヌシ

その恵みは、すっと細胞に沁みこみ、

心の、自分では押し殺して気づかなくなっている傷を、

涙とともに癒すものなのですね・・・・・


激しい風の贈りものは、「ほんとうのごはん」でした。

「ようこそ神港へ」というホームページがありました(^^)





















































馬の背洞門から

2007年04月29日 | Weblog
2008年8月に閉鎖された神奈川ユースホステルは、

この県立城ヶ島公園に隣接した絶好のポジションにありました。

ここに泊まって、朝の光と海風の中を歩くと、

展望台から、太陽が壮大な太平洋から昇ってくるのを見ることができました。


「正月にはね、ちょうど、ほら、あそこの馬の背っていうところから

 初日の出が見られるんですよ。」

                  *

           馬の背洞門に向かいました。

                  *

ここは、「めがね岩」とも呼ばれて、

気の遠くなるような年月をかけて岩を波がくりぬいた奇勝。


穴の上の岩は、かろうじてつながっているようです。

穴のむこうは水平線。


この穴の中の水平線から、正月、太陽が昇るというのです。

凍えるほど寒いでしょうが、どんなに神秘的な光景でしょうか・・・・・・・


























往 く 鳥

2007年04月29日 | Weblog
うねる波のような岩また岩を越えて

半分瞑想的な気分で歩きつづけました。


透明な水に真っ白な足をいれて、水が気持ちがいいですねと

最高の笑顔で語りかけてくれる人。


安房崎灯台に腰掛けている私に、思わず笑いかけてくる人。

自然の中で、なにか大切なものが甦ってくるのでしょう。


海浜植物たちはなんと逞しく、花を咲かせているのでしょうか。

身を低くして、地面に這うようにして、

それでも可憐に、自分なりの精一杯の花を誇らしく咲かせている・・・・・・

思わず頭が下がります。


海鵜(うみう)たちが、水平線を往きます。


毎年11月から4月、千羽もの海鵜たちは

ここの、人の近づくことのできない断崖にやってきて

子育てをするのだといいます。

もう今はまた、遠くに旅立っていったのでしょう。


時折、毅然とまっすぐ前に首をのばして飛ぶ姿が、

逞しくいじらしく、大切なことを教えてくれているようです・・・・・


まっしぐらに往けと・・・・・・


























風の贈りもの

2007年04月29日 | Weblog
この風が思わぬ贈りものを運んできてくれました。

コーン茶を、地球のデザインのアルミのボトルに入れてきたのを飲んで渇きを癒していると、

不思議なことが起りました・・・・・


ぽぉーーーーーーーーっと いうような

    ぼぉーーーーーーーーーーっと いうような 不思議な音が聞こえます。


             風の吹く笛の音・・・・・・・


もうずいぶんと前のこと、

友人と河原で、私の作った篠笛を吹いていたら、

風も篠笛を吹いたことを思い出しました。

             風の篠笛・・・・・・

そして今聞こえるのは

               ボトルを鳴らす風の笛・・・・・・


岩の上で、風の最中で、

       私は何か古代の記憶を呼び起こされる気がしました・・・


























波 の 花

2007年04月29日 | Weblog
ゴールデンウィークをのんびり楽しく、しかも堅実に健康に過ごしたい。

そんな風に思っている方はいらっしゃいますか?

雲も楽しんできたので、読んでみてください(^^)

何回かに分けて書きますから。
                    *


京急の三浦半島1DAYフリー切符を手にしてさっそく着いたのが「三崎口

城ヶ島」行きのバスで「白秋碑前」で降りると、「県立城ヶ島公園」の駐車場です。

うぐいすの声など聞きながら、ウォーキング開始。


ただのウォーキングではありません。

波打った岩礁地帯と砂浜と階段が相手のウォーキング。

しかも、風も半端ではない・・・だって太平洋、まったく遮るものなしの太平洋から

まともにぶつかってくる風も相手のウォーキング(^^)


振り返ると見える三浦半島以外、丸い水平線に囲まれている・・・

地球って、やっぱり丸い・・・・・


しぶきがかかるところを安房崎(あわざき)灯台へ。

この白いちいさな灯台は、全面ちいさな白いタイルがびっしり貼りこまれていて、

この太平洋の波と風に簡単には削り取られたりしないように

がっちりと作られているんですね。


このあたりを「あわざき」と呼ぶのは

「泡崎」からきたのではないのでしょうか・・・・・


この荒々しい岩肌を、時々ふわりふわりと飛んでは消えてゆく白いもの・・・・・

この、風と岩にぶつかる海が作り上げる波の花・・・・・

泡がちぎれては飛んでいる、なんともファンタスティックな光景・・・・・


ごつごつした岩と、ふわふわした波の花。

波打った岩々の向こうは、壮大な白い波また波。

白く激しく押しよせる波・・・・・

                      *

フードつきの、撥水素材の上下の服が正解ですね。