

ローマ法王としてカトリック界に君臨していたクレメンス七世は、フランス王家
に嫁いだ姪のカトリーヌに富と健康を祈って7つの大真珠を贈りました。
カトリーヌは、その大切な大真珠を息子のフランソワニ世に嫁いできて
義理の娘になったメアリーに贈ります。
フランスに嫁いだメアリー王女は、夫の死後スコットランドに泣く泣く
連れ戻され、さらにエリザベス1世への暗殺容疑で異国に19年間
幽閉され処刑されてしまいます。
処刑執行前、メアリーはエリザベスより「7つの大真珠」を
差し出すように告げられます。
実の母のように慕ったフランス王妃カトリーヌ・ド・メディチから贈られた
「7つの大真珠」を・・・

この7つの大真珠はエリザベスにとっては羨望と嫉妬の塊となっていたのです。
メアリーは死刑が決まると「7つの大真珠を含めてすべての宝石をエリザベス女王
に寄贈するかわりに、せめて自分をフランスに葬って欲しい」と書き残します。
この大真珠にはメアリーの生涯で一番幸せだったフランス時代の思い出が
詰まっています。

これを手放し亡骸になってもフランスに帰りたいと、メアリーは願ったのです。
エリザベスは 本当にメアリーが自分の暗殺を企てたとしても、メアリーを
殺してしまえば、暗殺の歴史が繰り返されるのではなかろうかと悩み抜いた
といわれています

しかし、議会の満場一致と重臣たちの説得に負け、ついにメアリー死刑の
執行令に署名してしまいました。
こうして7つの大真珠は、王妃や王女の愛と悲しみを経て、イギリスの王室の
王冠を飾ることになったのです

Elizabeth: The Golden Age - Elizabeth's Poem sung by Zeforah

王がダイアやサファイアなどの色石を多く使用しているのに比べ、王妃や女王の装
飾品に真珠が多く使用されているのが分かリます。
いつの時代も、真珠は女性のあこがれを一身に受けてきました。
甘く、芳しく、誰にでも優しく微笑みかけてくるような真珠

でも凛とした威厳を保ち


大英帝国を統治したエリザベス一世

彼女の真珠ずくめの姿は圧巻だった事でしょうね

豪華なドレスには小粒真珠をきらびやかに縫いつけ、
長い真珠のネックレスを何連にも胸にたらし

腕にはブレスレットを何連にも巻いて、髪飾りにも真珠を使って
いたようです

白い光をまとった威厳ある美しい女王は、きっと美しい神の化身の
ように人々に映った事でしょうね













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