音楽と映画の周辺

核心ではなく, あくまでも物事の周辺を気楽に散策するブログです。

ポマリコ/WDRケルン放響 ノーノ『進むべき道はない,だが進まねばならない』

2011-03-20 20:17:00 | クラシック
Luigi Nono : No hay caminos, hay que caminar ... (1/3)


 我が身は安全な所に置いて,勝手なことばかり言う一群の人たちがいる。
説明を聞いたにもかかわらず,何かにつけ,「わかりにくい。」と言う。しかし,もしそれが,「衆愚の後見人」を任じての物言いであるのなら,「どうかお気遣いなく。」と申し上げたい。我々の愚かさは,おそらく,あなた方が考えているほどではない。
とにかく,我々の名義を用いて,各所で賢明な努力を続けている人たちを悪し様に嵩にかかって責め立てるのはやめて欲しい。「情報のようなもの」や「バイアスのかかった意見」をもっともらしく流して我々の不安を煽り立てることもだ。

 さて,今は,一人一人が,自分にできることは何か,自分に求められているのは何かを考えることが大切だ。様々な事情から,直ぐには直接的な行動を起こせないという人もいるだろう。かく言う私もその一人だ。そういう人は,節電,公共交通機関や徒歩による通勤・通学等から始めることで先ずは良いのではないか。ささやかかもしれないが,そのことに負い目や引け目を感じる必要は全くないと思う。
さぁ,分かち合おう。絶望の淵にいる人たちの痛みを共に。

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ロストロポーヴィチ J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲第2番から「サラバンド」』

2011-03-18 23:14:20 | クラシック
Rostropovich Plays Bach 2-iv: Sarabande


 「今,私は喜びと悲しみが交じった複雑な心境です。小澤征爾やN響と協演できるのは非常にうれしいのですが,今回の地震(註:5日前に起きた「阪神・淡路大震災」のこと)で亡くなられた方々のことを思うと,実に悲しいのです。
 これは,この国に与えられた試練です。
 テレビで見ましたが,人々はパニックにも無秩序な事態にもなっていません。こうした日本の人々に,私は改めて敬意を評します。」

- 平成7年1月22日,傷病音楽家のためのチャリティー・コンサートのリハーサル時におこなわれたインタビューで語ったロストロポーヴィチの言葉 -


 「親愛なる皆さん,今日は私にとって特別な日です。私は,大変幸せです。今宵,征爾,そしてN響といっしょに演奏できたのですから。
しかし,今日,私たちには,皆さんを幸せにするだけの力はありません。というのは,この日本で大惨事が起きてしまったからです。世界中が心配しています。私たちは,亡くなった5千人の方々に思いを致さなければなりません。
 私は,皆さんのお許しを得て,亡くなった方々のご冥福を祈り,バッハのニ短調のサラバンドを演奏したいと思います。
お願いです。どうか,演奏が終わっても拍手はなさらないでください。亡くなった方々のために。その静寂によって,私たちの祈りがこのホールから彼らの元に届くことでしょう。ですから,どうかお静かに。(日本語で)ドウモ アリガトウ。」

- 平成7年1月23日,ドヴォルザークのチェロ協奏曲演奏後,万雷の拍手に応え,アンコールとしてバッハの『無伴奏チェロ組曲第2番』からサラバンドを演奏する前におこなわれたロストロポーヴィチのスピーチ -

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A Far Cry + ジョン・ラッセル オネゲル『「交響曲第2番」から第3楽章』

2011-03-17 20:17:12 | クラシック
A Far Cry - Arthur Honegger: Symphony no.2 for Strings & Trumpet, H.153 III. Vivace, non troppo


 「(第3楽章)コーダは,アド・リブのトランペットが第1ヴァイオリンにかさねられ,48小節のコラール風旋律を朗々とうたってゆく。この旋律は暗鬱なこの曲のなかでただひとつの光明のように鳴りわたる。」

-「最新名曲解説全集3」のオネゲル『交響曲第2番』の解説より -

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カラヤン/ベルリン・フィル オネゲル『Dona nobis pacem(われらに平和を与え給え)』

2011-03-16 22:07:05 | クラシック
Arthur Honegger - Symphony No. 3 " Liturgique" - III. Dona nobis pacem 2/2


 「町は焼け落ち,瓦礫はなおもくすぶっているが,夜が明けると,何も知らない鳥たちが廃墟の上で楽しげにさえずりはじめる。フルートが短くそれを表現したあと,沈黙が訪れる。すべてが語りつくされたからだ。」

- 交響曲第3番「典礼風」の第3楽章「Dona nobis pacem(われらに平和を与え給え)」についてのベルナール・ガヴォティの言葉 -

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ボニー/ルグラン/フィルハーモニア管 フォーレ『Pie Jesu』

2011-03-13 20:11:32 | クラシック
Barbara Bonney " Pie Jesu" Gabriel Fauré

Pie Jesu

Pie Jesu,Domine,dona eis
requiem;
dona eis requiem,sempiternam
requiem.

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