廃れ行く団地・・・その地元の小学校の25年ぶりの同窓会の連絡。懐かしい顔たち、しかし親友だったらしい漢字の事だけが思い出せない・・・・いや思い出せないのではなく記憶に痕跡すら無い。その団地に暮らす亡くなった母の記憶を受け継ぐ少女、閉鎖された秘密基地と屋上と「天文クラブ」。重なる偶然は、そこから先へ進むための必然で・・・そんなお話?
優しい系のちょっとだけ悲しいお話。あらすじだけを見ると結構ありがちなSFですが、結末はなかなか感動的。その感動も緻密な構成と丁寧な途中の描写があってこそ。読後感もなんかこう温かい気持ちになります。
良かったです。面白かったです。
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