「越境刑事」 中山 七里

逃亡刑事の続編、高頭冴子シリーズとして第二弾。

 

同期の生活安全総務課、課長補佐＝山野美香から呑みに誘われる。下戸の美香はから誘われたと言う事は・・・やはり相談があった。東トリキスタン人の事件化できない連続失踪について、誰かに話を聞いてほしかったと。そしてその流れは冴子にも降りかかり、東トリキスタン人の留学生が殺人遺体で発見される。彼はウィグル自治区で起こってることをSNSで発信し続けていた・・・彼のバイト先の同郷の女性＝レイハンは彼は中国公安に殺された、自分も保護して欲しいという。彼女の夫は国家に立ち向かう活動だという・・・そして、次なる殺人が起こりレイハンも中国へ連れ去られてしまう・・・中国公安の罠で怪我した部下の郡山と冴子は中国に乗り込むが・・・ってな感じですか？

 

ウィグルの事は薄々位は知ってたけど・・・なかなか毒の強い話に仕上がってます。大丈夫かって位・・・これ読むとまた中国が嫌いになりそうな・・・いや、仕事でも知り合った良い奴らがいっぱい居るんでそこはそれとして・・・うむ。中国人がもしこれ読んだらどう感じるかなんて余計な事も考えたり・・・多分違う正義で・・・正義と言うのはめんどくさい。そして悪い奴の話は分かり易いけど悪い組織の話はまた・・・うむ。

そんな一方でエンタメとしてもきっちり仕上がってます。一気に読み切れる感じでした。

 

非常に面白かったです。

 

前作感想↓

「逃亡刑事」