花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「いまこそガーシュウィン」 中山 七里

2023-09-17 22:11:02 | 食い物の話とか

さよならドビュッシーシリーズ改め岬洋介シリーズ改め音楽ミステリーシリーズ?の第9弾。ちなみに今回の帯には「ピアニスト岬洋介 音楽シリーズ最新刊」となってる・・・

 

アメリカでは警官による黒人の射殺事件が相次ぎ、それに反発したBLM運動が活発に。そんな中、国民のほとんどがなれるわけないと思っていたあの男が大統領になり、白人至上主義者が助長して移民迫害のムードが。有色人種たちの店が襲われたり、BLMのデモ隊が武装したKKKに襲われたり・・・そんな中、ショパンコンクール入賞で名をはせたエドワードは自分のコンクールの演目を変え多様性を象徴した様なジョージガーシュウィンの「ラプソディインブルー」をやりたいとマネージャに懇願する。そして、その演奏は是非ショパンコンクールの時に衝撃を受けたピアニスト岬洋介との共演でやりたいと・・・話を岬はノリノリで共演は実現の方向へ。初演はカーネギーホールに。一方である「愛国者」のコードネームを持つ末端の音楽家は副業で・・・いやほぼ生業として暗殺者であった。次のターゲットは新大統領。狙う隙の無かった大統領だが、よりによってエドワードと岬のコンサートに夫人の強引な誘いで参加する事が判明し・・・・ってな話ですか。

 

ミステリィパートより音楽パートが濃いめです。岬から刺激を受けさらに一皮むけていくエドワードの演奏の描写とかナイスです。音楽は力だが無敵ではない・・・と言うあたりも。ほぼ一気読みでガッツリ楽しめました。

 

非常に面白かったです。

 

 

シリーズ過去作の感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「さよならドビュッシー」 中山 七里

「おやすみラフマニノフ」 中山 七里

「要介護探偵の事件簿」 中山 七里

「いつまでもショパン」 中山 七里

「どこかでベートーヴェン」 中山 七里 

「もういちどベートーベン」 中山 七里

「合唱 岬洋介の帰還」 中山 七里

「おわかれはモーツァルト」 中山 七里

 

 

 



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