花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「涙雨の季節に蒐集家は、 夏に遺した手紙 」 太田 紫織

2021-12-27 08:18:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


シリーズ第二弾。前作の感想↓
https://moon.ap.teacup.com/hanao/7522.html

大学を休学して遺品整理の会社で働くことになった青音。その会社の遺品整理士の村雨望春の双子の弟、カウンセラーで「涙コレクター」の紫苑のマンションで共に暮らす。そして遺品にまつわる謎が・・・キャンプ場で遺体が見つかったプロレスラーが残した指輪が広げた波紋、亡くなった伯父夫婦も懇意にしていた老女の葬儀で再開したちょっと苦手だった幼馴染の少女と逃げた忠犬の行方、漂流物の研究をしていた父が娘に残した遺産に込めた思い、そして母に似た絵と村雨紫苑の謎・・・そんなですか。

作者らしいトーンのいい雰囲気です。犬と食い物の描写も相変わらず良い。短編のストーリーも人情や愛もなかなか良く、大きな謎の方はまだまだフワッとしてるけど興味を惹かれる・・・次が楽しみ。

面白かったです。

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