「カナリア外来へようこそ」 仙川 環

 

水曜日の午後だけ、不愛想だが患者に寄りそう、そんな女医の開く"過敏症"のための特別外来。相棒に間抜けだけど優しく可愛い男子看護師。人工的な匂いに頭痛を起こすWEBデザイナ女子、夫が定年で家にいるようになったとたんに体調が悪化した主婦、味覚過敏で引退を余儀なくされた料理人、情報に過敏な母娘とそれに悩む娘婿と育児方針、クレーマーと化したのかシックハウス症候群対策住居に住み始めた男の苦情・・・そんな色々に付帯したトラブルもまとめて患者に寄り添い真の解決へと手を貸します・・・と言う感じですか？？

 

地味ですが、良い小説と思います。しみじみと良い話＆問題提起も。過敏症の人は炭鉱のカナリア・・・確かにそうなのかも。人と人との関係にも考えさせられます<==あくまでエンターテイメントで深刻な範囲ではなく。ちょうどよい感じですね。やはりこの方の小説は好きです。

 

面白かったです。