
このマンガの連載開始は1998年。約7年間の連載でまだ11巻・・・・元々この作者、何かっつうと休筆する人だがこのマンガに関しては更に相当なスローペースでの進行だ。しかし内容はこの人の最高傑作じゃないかと思える内容。正直泣いた。映画やドラマじゃめったに泣かないんだけど・・・
今の日本の現実にはありえないくらい危険な色町「森の端」で育った主人公。調度自分の家の下、赤んぼの頃から森の中に捨てられたピアノで遊んで育つ。いかにもないじめっ子。事故により演奏人生を閉ざされた天才ピアニストで小学校教諭の元の「森のピアノ」の持ち主。転向してくるピアニストの息子のお坊ちゃん。ピアノでしか家族にほめられたことの無い「あがり症」の少女・・・そんな登場人物に囲まれながら野生の「天才ピアノ少年」一ノ瀬海の物語は進んでいく。
一応7巻までで小学校編が終了していて、現在は海が高校生になった以降の少年期編といったところ。一ノ瀬海の天才ぶりの描き方も見事だし、それを取り巻く周りの人間の機微・・・悩みだったり嫉妬だったり憧れだったり愛だったり・・・・そう言ったものの描かれ方が非常にさらっとしながらもぐっと来る感じ。ストーリーにだらだらしたところも無く、すべて必要な物語りが、まるで謎を解くかの様につながっているので7巻までは一気に読みきれる。
で、やっぱ結構泣けるんだよなあ。個人的に一番「来た」のは小学生編で、海のコンクールの予選落ちに納得がいかず、コンクールに喧嘩を売るように"便所姫"丸山誉子が「自分の」子犬のワルツで挑むシーンあたり。何故だろう?便所姫がらみのところがともかく一番来る。「出て来い一ノ瀬海!! 一緒に弾こう あなたの弾きたがっていた・・・『子犬のワルツ』」。
ともかく非常に良いマンガです。泣けるしわくわくするし。この人のマンガ実はどれも好きなんだけど、これは別格だなあ。元々アッパーズで連載していたものが廃刊になったこともあり現在はモーニングでチョコチョコ休載しながらも連載中。で現在続刊中っつう事もあり興味ある人は是非読んでみ。
花男実はクラシック苦手。でこのマンガを読んでいるときなんとなく頭の中で音楽が鳴っている・・・気がする。でそれはやっぱりクラシックなんだよねえ何処と無く。さそうあきらの「神童」を読んでるときもそうだったんだけど。で、嫌いなはずのクラシックなんだけど頭の中で鳴っている音楽はそれはそれは素晴らしい音楽の様な・・・気がする。結局気がするだけなんだけど・・・具体的にどんな音楽が鳴ってるかって言われても説明出来ないし、覚えてないしねえ・・・音楽マンガを読むと結構そういう事がある。だからアニメやらで音が付いちゃうとさめる事があるんだよな(BECKのアニメ版とか・・・)。まあ蛇足でした。
すみません。
勝手なこととは知りつつ、こちらのブログの文章を私のブログで紹介させて戴きました。
著作権?のこともありますし、先に許可を頂くべきでした。申し訳ありません。
なにか問題がありましたら削除いたします。
全く無問題ですよ。泣けますよね、これ?どうも周りの男性陣には賛同を得られないんですけどね(「つまらなくは無いが・・・泣くか?」と言う感じ)。と言うわけで他に泣いた方がおられるのはひじょうに嬉しいです。
私もずっと一巻から愛読しています。
自由なカイの演奏をほんとに聴きたくなってきますよね。
大好きです♪
はじめまして、こんにちわ!!
良いですよねっ!!
もう連載始まってからもう10年・・・・時間ワープしたにも関わらず、実際の時間軸よりカイ達の時間軸がまた遅くなってますが、休み休みもクライマックスに入ったっぽいんで、今後の展開も楽しみです!!