










アミの会編の短編集。ゲストに三上延も。旅と食べ物の書き下ろしシリーズで、今回はキーワードが「しあわせ」
祖母と一緒に伊勢参りに行く予定だった小5の元喜。急遽祖母がトラブルで名古屋駅での待ち合わせの場所に間に合わないと連絡が入り、ならばと一人でと在来線に乗り継いで臨む。いざ現地最寄り駅に着いたらどっちが目的地かわからない。そんな時に声をかけてくれた、最近引っ越してきたという同い年の男の子と一緒に伊勢参りをすることに・・・・もしも神様に会えたなら:大崎梢
両親が亡くなってしばらくして、三歳まで暮らしていたらしい松本を31年ぶり訪れた未央。そのころ好きだったというあるシュークリームを食べれば、当時の記憶が蘇ってくるだろうか・・・失われた甘い時を求めて:新津きよみ
定年間際の夫に離婚を切り出されて、「あの時いっしょに行けなかった」石垣島を一人で訪れてみた加奈。偶然知り合った現地で暮らす観光ライターの恵美に案内してもらう事に。そして加奈には可能なら会いたいと思っていた女性=盗み見た夫のメモ書きで絶賛されていた「浜崎の奥さん」が居た・・・夕日と奥さんのお話:柴田よしき
祖母が語ってくれたベネツィアの想い出を体感したくて、一人訪れていた私。しかしそこは思ったような場所ではなく、しかもお金を掏られて・・・夢よりも甘く:篠田真由美
青森は三沢の防波堤で気が付いた直近の記憶を失っていた瑛太。普通の記憶はあるのだが、何故ここを訪れようとしていたのか分からない。入院することになって急遽駆け付けた母には「飛行機が好きだったからじゃないの?」と言われたが、なんか違和感が。自分の代わりに観光を楽しむ母からは色んな美味しい物の写真等々送られてきて、そしてYouTubeのある動画を見た時に旅のきかっけを思い出す?・・・旅の理由:松村比呂美
特急電車に乗ったら崎陽軒のシウマイを食う、それが習慣である卓郎。そのきっかけはまだ昭和のころ、ドラクエⅢを買いたくて東京へ行った祖母との旅だった・・・美味しいということは:三上延
自分の意志でましてや一人での初めての海外旅行に来た佳奈。家族にこれまでの人生を奪われ続けた彼女が選んだ行先は何故かのアイスランド。佳奈はそこで秋月さんと言う素敵な女性と出会い・・・オーロラが見られなくても:近藤史恵
今回もさらっと読めます。読み心地良い。シリーズで今のところ一番いいかも・・・まあ同じかw ベストトラックは素敵なオチの?「夕日と奥さんのお話」かな?
面白かったです。
おいしい旅シリーズ、既読編感想
他アミの会物