
いつか消えゆくことが運命づけられた人の営み達を取材・・・
・何かが宿っている間、不眠不休で「玉」を磨く伝統工芸士の最後の一人。
・通勤を自ら制御するため?・・・通勤「観覧車」。
・突然絶賛され、後に蔑まれるある年に生まれた「古川」姓の人々。
・60年前に途絶えた、姿なき「ガミ」を追う職業を全く別の手法で復活させた女性。
・「部品」を作り続ける、新時代のひきこもり達。
・海に沈んだ街の、一人残った商店街組合の活動。
そんな物達のルポルタージュ・・・・という体の小説ですか。
純度100%・・・と言うかあまりに三崎亜記で・・・自分も三崎亜記好きだけど、ここまでピュアだと少しきつかったです・・・かつ、優しさより毒要素強めだし・・・うむ。つまらないというのとはちと違うし、なんかいい感じの部分もそここにあるし、不条理側からより現実社会のもろもろを投影して・・・浮き彫りにする手腕とか・・・そのへんから、こういい意味で不思議な感じにさせれるのはあい変わらず・・・でも、読み切るのに結構体力消耗・・・ボリュームはさほどじゃないのに。コアなファンにはたまらないかも知れない。
内容は普通ではなかったですが、感想は「普通でした」で・・・