よっしゃああああああ!!
すげえぞおおおおお!!
と、とりあえず叫んでみた。満を持して泣く子も黙るFUNKADELIC!!何故満を持していたかと言うと、これまた一連のP-Funkシリーズと同様何を取り上げて良いか迷っていたからで・・・ほんとにどれも大好きで困る。
でこのFUNKADELIC、ジョージクリントンさんがParliamentと並行してやってたバンドで1970年のファーストから、1981年まで12枚のアルバムを出してます。バンド名はFunk+Psychedelic=FUNKADELICな訳ですが、初期の頃はFunk度は薄くサイケより。でもって後期はサイケ感が後退して結構ポップ。でその初期も後期もすっごく良い。名曲の嵐ではある。でもサイケとFunkの渾然一体となった感じが一番強いのがこのアルバムあたりの中期=全盛期の作品で、ある意味一番このバンドの美味しい時期かも知れない。
ParliamentとFunkadelicを比較すると、Parliamentがブラスをフィーチャーした(後期はFUNKADELICでもブラス入ってくるけど)クールで洗練されたサウンドで、一方のFUNKADELICのサウンドの特徴は、特に初期~中期まではグショグショのギターを目一杯フィーチャーしてその他色んな音をこれでもかと詰め込んだとびっきりHotなサウンド・・・・とか言うのは良く言われています、ハイ。どっちも思いっきり”P-FUNK”としか言い様の無いサウンドなのは”まごうことなき”だけど、比べるとやっぱそんな感じが言い得て妙。
でもってこのアルバム、うん凄い。このアルバムと花男との出会いは・・・確か1回目の(?)大学4年の時だから、1989年かな。当時FUNKADELICのアルバムはほとんど「うん万円」単位で売られてたんだけど、渋谷でこのアナログ版を5800円で見かけ・・・・当時の自分にはそれでも相当な大金だったけど、数十秒悩んだ後、清水の舞台を叩き壊す勢いで購入・・・で家に帰りレコードに針を落とす。圧倒的なFUNKビートに乗っかり、天井知らずにグショグショのギターと逝きまくってるキーボードがくんずほぐれつ絡みまくり、身体中の色んな穴と言う穴からあんな物やこんなものまで垂れ流してしまいそうなほどカッコイイ(要は物凄くカッコイイと言いたいだけなのだが・・・)一曲目の「Butt-Buttresuscitation」を初めて聴いた時、このアルバムとの出会いに心底感謝した・・・・様な気がする。なにぶん20年近く前の話。
二曲目の「Let’s Take It To The People」もクリントンさんの素っ頓狂なボーカルが素敵な傑作Funk。でもこのアルバムの一番の山は13分近くに及ぶタイトル曲「Tales of Kidd Funkadelic」です。この曲はもうキーボーディストのバーニーさんの独壇場、逝っちゃってます。荘厳でサイケな感じのシンセで始まり、一瞬引きに回り、で段々切れ込み鋭い感じになっていき、徐々にスキャットなんかが絡みだし・・・・パーカッションが絡みだすのが4分経過近く。でもまだまだじわじわ・・・・じわじわ・・・じわじわ・・・
どっかああん!!!!
宇宙うっっっつ!!!!
な感じです。え?判んない?済みません・・・
で、この曲の緊張感を最大限に引き立てるのがラストの「How Do Yeaw View You?」な訳です。前曲が圧倒的なカオスの中終了し、「チャッ チャッ チャン♪」と、この曲のちょっとちょっと切ないイントロがなった瞬間。すっと我に帰る様な・・・この緊張と緩和が物凄く気持ちが良い。この曲が無かったら・・・・「Tales・・・」の魅力も半減かも知れない。「Dr.Fukenstein」~「Children of the Production」の流れとか、Earth Tourのラストの「Fantasy is Reality」とか、 このころのクリントンさんの「緊張と緩和」使いの妙にはすっかりやられます。
と・・・またしてもP-Funkネタでは・・・全く冷静に書けた気がしない。ともかく素晴らしいアルバムで、花男はこれが大好きと言う事が言いたいだけなのでした。良かったら聴いてね。
追記;今はちゃんとはCD出てます。まだ出てるはずです・・・