皆既月食。
流れつづける雲の合間に、時折見える赤い月。
そこからも、見えていたのかな?
一人で暗い空を見上げていると、
本当に一人なんだと、少し寂しくなりました。
だけど、
遠く、遠く、気が遠くなるほど離れていても
ちゃんと通じ合っているかのように、
約束事みたいに、
太陽と地球と月が重なって。
わたしの上に浮かんでる。
次の月食は来年の4月4日。
どんなに離れていても
必ず叶う約束事が一つあったら、それだけでいいのに…
それだけで、良かったのにな。
そう、考えていたら、
優しい風が吹きました。
でもやっぱり、此処にはわたしだけ。
*
コスモスも終わりに近づいて。
もうすぐまた、雪が降るね。