ライブドアがニッポン放送乗っ取りを図る中で、ネット大手２社が着々とコンテンツ(情報内容)を充実させている。
ヤフーは９日から始まるフジテレビ新番組「23 ブログタイプ」(土曜午後11時30分)に協力。
日記形式のホームページを簡単に作れる「ブログ」を活用して視聴者に身近なエピソードを書き込んでもらい、秀作はタレントの青木さやからがショートコメディー化する。
番組の感想をブログでやりとりして、エピソードの後日談も書き込める。
フジとヤフーは、ライブドアの堀江貴文社長が繰り返す「テレビとネットの連携」を先取りする形。
ヤフーはブログを１月から始めて、すでに10万件の登録がある。
楽天は13日から本宮ひろ志さんの人気漫画「サラリーマン金太郎」をダウンロード配信する。
雑誌連載続編で、ネット専用に書き下ろした全11話を隔週で連載、４話まで無料提供する。
これまで“ネット漫画”は紙媒体の２次利用がほとんどで「画期的な試み」と関係者は強調する。
外資系投資銀行に転職した主人公の矢島金太郎が「ハゲタカファンド」と闘うストーリー。
ライブドア問題と似ているが、会見した本宮さんは「昨夏から準備した」と無関係な点を強調。
ただ、ライブドアのニッポン放送乗っ取り劇については「子供がおもちゃをほしがっている程度にしか思っていない」とこき下ろした。
ライブドアは、登録者を多く獲得するための一つとして、放送局との連携を計画したはずが、本来のネット支持者からは批判を浴びライブドア離れが見られる。
ライブドアのブログを覗くと、三流的な内容が多く、コンテンツも魅力を感じない内容。
プロ野球新規参入、競馬場との提供、放送局との連携など話題は豊富だが、本業のネットを充実させるのが大切ではないのか。
ヤフーに追いつけ追い越せが、段々、ネット大手２社の楽天とヤフーをはじめ、その他のネットからも逆に離されていっている。
ライブドア乗っ取り計画があるらしが、その場合でも堀江氏は個人的には腹が痛まない額が入ってくるので強気で出ている。
堀江氏はニッポン放送の従業員批判より、ライブドアの従業員のことを考えることが大切ではないか。
（サンケイスポーツ、夕刊フジ 記事参考）
