武蔵野探勝吟行・市川真間

天気　曇

昨日の大風が止んだら、陽気が一転して寒くなった。
昭和12年の同じ時期に虚子一行が行った、市川市の真間の弘法寺（ぐほう寺）への吟行句会。
10時に京成線市川真間駅集合、だったが、ＪＲで行く私にはとても間に合わない、と思って市川駅からタクシーに乗って、皆が最初に行く手児奈堂へ向かった。
歩いてどのくらいですか？と運転手に聞いたら
「お元気ならすぐです、15分もかかりません」と言われてしまった。バアサンは歩けないからタクシーに乗った、と思われたようで。元気です、って。
結局、皆よりも早く着いてしまった。

万葉の頃の悲しい美女の言い伝えのあるお堂、ともかく寒かった。かなり暖かい身なりで行ったつもりなのに・・
そこから、古木の枝垂桜が有名な弘法寺まではすぐ。
富安風生の句
　　まさをなる空より枝垂桜かな
で有名な桜も、盛りを過ぎていて、青空とはほど遠い曇天に寂しい姿だった。

でも、隣りの枝垂桜とソメイヨシノは今を盛りと咲き誇っていた。

今日は、メンバーに加えて他の人たちも「招待」していて、人数もいつもより多いので、句会に出す句は5句に制限。いつもは制限なし、なので作れるだけ作っていたのだが・・吟行で5句、というのは少ない。5句ならなんとかなる、と思って気を抜いてしまい、なかなか句が出来ない。かなり焦った。
今日は実力者の揃ったメンバーで、う～ん、と唸らされる句が多かった。わが句の情けないことよ。

伝説の哀れ花散る頃はなほ　　KUMI