丹後半島、カニと出会いの旅。

　理由あって丹後半島までカニを食べに行ってきましたよ。


　で、丹後半島といえば、



　日本三景のひとつ、天橋立。
　股ぐらから逆に覗くと、松並木が天へ向かって伸びているように見えるとか云いますけども……そうは見えません。天気がいまひとつで、どんより曇ってますが、天橋立オイルサーディンの缶に印刷してある風景はこんな感じなのだな。
　天橋立の松並木がはじまる橋の袂にある茶店へなにげに目をやったら、ガラス越しにこんもりとした白黒模様の物体を発見。



　猫ですた。ホットドリンクのウォーマーの上に乗っています。こちらにすぐ気づいて警戒しているものの一向にそこから動く気配がありません。おそらくここが定位置らしい。暖かくてええ塩梅なんでしょうな。



　泊まった旅館ではカニ三昧。カニって殻から身をはずすのが重労働でしょ。焼き、蒸し、刺身といろいろあったんですが、写真撮ってる暇がまったくなかったよ(笑)。そんな余裕ないです。もう必死です。生きることはカニを食らうことカニを食らうことは生きることってくらい正直いっぱいいっぱいでした。



　そうそう、車で移動中にごっついもんを見つけました。土産物屋の屋根に巨大ガニ現る！　かに道楽をはるかに凌駕する巨大さです。



　↑なんかすげえ怪獣っぽい(笑)。＞実際いたら怪獣だし。そんでもって、これもすごい。



　爪かよ！
　下の「かき氷」の文字がカニの爪とミスマッチすぎ。てか、身がぱんぱんに詰まってそうな爪自体すごすぎ。
　そんなこんなで、カニの次に大事な目的地だったところへ到着。



　播磨屋本店さんの生野総本店。本店の総本店ってなんだかややこしいですが、ここのおかきはマジ(゜Д゜)ウマーなのだ。総本店では、おかきの販売の他にちょっとした食事ができますのやわ。しかし「播磨屋本店」と書かれてる看板、どう見ても卒塔婆やね。縁起悪！(笑)



　茅葺き屋根がステキですね。ここがお食事処。別棟でおかきの販売をやってるんですが、丁度屋根の葺き替え中で、駐車場に建てた仮店舗で営業してました。その仮店舗ってのが、工事現場の事務所かよ！っていうくらい味気ないプレハブでね……質実剛健ってんですか？　金かけるところには金かけるけど、仮なんだしそれでも客は来るんだしどうでもええねんって感じがステキ。



　食事処へ入ると、中央に大きな囲炉裏が切ってあって、炭火にかけられたお湯がちゅんちゅん沸いています。店内はひんやりしているので（冬は相当冷えそうだ）、適当に囲炉裏で暖とれよな、茶が飲みたきゃ鉄瓶の湯を急須にさして勝手に飲めばいいじゃない！！　ってぶっきらぼうだけど暖かいもてなしをしてくれます。
　いやいや、ぶっきらぼうとか云っちゃいかん。店員さんが甘酒を席まで運んできてくれますよ。サービスですよ。



　良い酒粕使ってるんだろうな。ごっつい旨かったです、甘酒。
　そして、私はぜんざいを注文してみました。



　ぜんざい頼んどいて何だけど、お薦めはお雑煮ですよ。白味噌仕立てで、上品なお味です。ただし、雑煮もぜんざいも餅が２個入っているので、かなりお腹いっぱいになります。＞ご飯２膳分だもんな。侮っちゃいかん。ちなみに、食事の膳にはメロンが必ずついてくるみたいです。ブルァァァ！！
　餅２個しっかり食らった帰りには、しっかりおかきを買いましたとも。播磨屋さんのおかきはほんまに(゜Д゜)ウマーなのだが、おかきをお取り寄せしたり、中元歳暮を利用したりして、個人情報をうっかり渡しちまった日にゃ、いきなりこんな電波文が郵送されてきますねわ。
　この電波文の送り主は、播磨屋さんのご当主である助次郎さん。　昔、と学会で著作（自費出版）が取り上げられたこともある逸材です。助次郎さんのキメ科白は「天皇様どうかお目覚めください」……まずおまえが目を覚ませ助次郎！っていうところですが、おかきは旨いから買ってしまいます。今回もまた助次郎さんを儲けさせちゃった。てへ。



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