あなろぐ

ここは私の巣穴です。自閉症の息子のことや、好きな作品のことなどを書きます。
最近のハマリものはイ・ジュンギ。愛だぜ。

†鋼の錬金術師† #17 家族の待つ家

2006-01-25 00:50:01 | アニメ鋼の錬金術師感想
ウィンリィが冒頭から騒々しいんですが、文句言いつつエドのために不眠不休で頑張ってくれる彼女、けっこう健気ですよね。ピナコばっちゃんも、アニメではそんなに存在感大きくないけど、いいキャラですよねー

お母さんの墓参りに行くエドが、近所で農作業してる親子を親しげに話すシーンとか、わけもなく好きです。
墓地で立ち尽くすエド、フラッシュバックする、幼い日の思い出、このあたりの流れもいい。
一方アルは、「ネリィ」という近所の少女の顔が思い出せなくて、自分の記憶に疑念を抱き始める……。このあたりは片手片脚を失っていても健全な肉体をもつエドと、感覚のすれ違いが生じ始めていることが丁寧に描かれていると思います。

さて三日間のウィンリィの昼夜兼行の努力により、エドの機械鎧もドッキング完了。エドは超痛そうですが……。
そして錬成一発、アルも元通り。

で、彼らが組み手に汗を流している間に、ウィンリィは「銀時計」をのぞき見。

「ごめん…。私、見ちゃった」
の場面は、原作のポッケに手を突っ込んで椅子にふんぞりかえってるエドが好きなんですけど、シャワーシーンをサービスしてくれたアニメも悪くないです。
特に声の演技がいい。
原作のイメージが、損なわれるどころか、むしろふくらんでいくような、音の効果だと思いました。
絵の面でいえば、ちょっとうつむいたエドの、前髪が顔にかかって表情が見えない横顔なんか、すごくいい。見えない表情が想像をかきたててくれます。

そしてこの回、ラストシーンがすごく好きなんです。
このアニメで一番好きな場面かもしれない。

「ブラーチャ」が流れる中、自分たちの家の焼け跡を見ている兄弟とアームストロング中佐。
「ここが玄関で、リビングがあって…兄さんはマキ割りさぼってばっかりで…」とかつてを無邪気に懐かしみ、母の思い出を語るアル。

エドは思い出を語らないですね。前を向いて進むことでしか自分を支えられない、その危うさがイイわけですが、やっぱりちょっと可哀想です…。

帰途、ふと見上げると、かつて母がしてくれていたように、二階の窓でランプが明滅していて。
ここのウィンリィの切ない表情、うれしそうに駆け出すアル、ちょっと屈折した笑顔のエド、ここの三者三様の表情、これはアニメーターの表情づけがいいですよね~~。


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2 コメント

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内容にコメントしろよ自分。 (花散里)
2006-01-30 01:47:49
私のこの回の一番のお気に入りは、

「エドが水道栓を閉める音」です。

あの音だけで機械鎧の質感も感じられるし、

ああ、アニメにしか出来ないこと

って思います。
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そうそうそれ! (春花)
2006-01-30 06:15:27
私もそう思いました!

あの栓を閉める音ね。カチャ、って音ね。

私はあそこ見て、ああ、左手で閉めないんだ、とも思いました。それだけ自然に右手も使えるってことなんだなーって。



音といえばエドの足音もね。

ちゃんと機械鎧の足音とスペアの義足の足音と普通の靴音と、区別されてて、丁寧な仕事してるなーと思います。

イズミさんが左右の足音の違いでエドが機械鎧だと気づいたのもむべなるかな、です。
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