白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

オウムと出会う以前(大学時代part2)

2006-09-22 00:50:22 | Weblog
 大学時代、その他、何に感化されただろうかと、つらつら思い返してみると、幕末に生きた人物達に大変な興味を持ったことを思い出した。特に吉田松陰と坂本竜馬、高杉晋作あたりにはかなり心酔していたように思う。坂本竜馬は司馬遼太郎の著書で、ファンも多いと思うが、私は吉田松陰が好きでたまらなかった。なにより、彼の純粋な生き様が好きだった。私心を無くし、公のために生きる。そこには、己が命さえも顧みない潔さがあった。そんな、生き方ができれば、男子と生まれし本懐を遂げられると思った。たまたま、アパートが松陰神社のそばにあったので、在りし日の松陰先生の姿を思い描いて、歩いてよく神社に御参りに行ったものである。

 そういえば、高校時代に学生運動に関する本を読んで、自分も大きな時代のうねりの中に身を置きたいなどと考えていた時もあった。しかし、私が大学に入った頃には、すでに学生運動は下火になっており、そんなものに参加するのは、少々時代遅れであった。ここら辺が、幕末の人物にのめり込んでいった原因かもしれない。自分が、現実の世界で出来なかったことを、幕末の志士達の生き様に投影させて、ヒロイズムを感じていたのかもしれない。

 その他には何があっただろう、そうそう、結構大きな影響を与えたのが、平井和正著の「幻魔大戦」であった。この本は、後に映画にもなった。映画はあまり面白くなさそうだったが、小説のほうは、面白くてむさぼるように読んだ。宇宙の絶対なる破壊者である幻魔が、地球を破壊しようとやってくるが、それに対して、前生から転生した地球上の超能力者が結集して立ち向かう話である。闇の勢力に対して、光の軍勢ががどのように立ち向かうのか、そこがなかなか読み応えがあった。しかし、長編の上に、新説やらなにやらいろいろ出てきて、最後は、どうなったのか分からないまま尻切れトンボになっていたように記憶している。平井和正さんには、是非最後まで書き終えていただくことを要望する。

 あと忘れてならないのが、「仏陀再誕」とい本である。これは、ラーマクリシュナ・パラマハンサの生涯を描いた本であるが、これには非常に感動した。現在でも時々読み返してみるが、何度読んでも、彼の言葉には新たな感動を呼び起こされる。ヴェーターンダ哲学や不二一元論などについてもその時初めて知った。

 あとは、宇宙船艦ヤマトの映画もあった。映画を見に行ったりもしたが、それほど大きなインパクトは受けなかったように思う。

 まとめると、大学時代の特徴としては、本山博氏の著書に巡り合って、修行の真似事を始めたことと、幕末の志士達の生き方に心酔したこと、幻魔大戦の小説に出てくるような、光と闇の戦いに興味を持ち、超能力に対するあこがれがさらに強まったことなどが挙げられる。
 その他には、ノストラダムスの大予言から幻魔大戦まで、ハルマゲドンに象徴される世紀末思想を、強く引きずっていたことも、特徴として挙げておきたい。そんな中で、ラーマクリシュナ・パラマハンサという、偉大な聖者の存在を、知ることが出来た意味合いは大きかった。


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