白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

松本家の人々part2

2006-10-09 02:36:40 | Weblog
 松本家の子供達は、どんな思いで、この11年間を過ごしてきたのだろう。かつて、日本中で、知らない者がないほどの大事件であった、地下鉄サリン事件。その事件を、起こした首謀者として、国民から死刑の判決を受けることを、ずっと期待され続けた教祖。その教祖を父に持つ子供として、どれほど白い目で見られ、迫害を受けてきたのであろうか?我々の、想像を絶する日常があったものと思われる。

 もし本当に、我々信徒・サマナが期待するような、偉大な過去の聖者方の生まれ変わりであったり、生まれながらに、高位のヨーガの成就者であったりするのであれば、いずれ、自ら苦の滅尽の法を会得していくであろうから、それほど、心配する必要はないのかもしれない。

 しかし、問題は、それが全くの妄想に過ぎなかった時、子供達にとって大変な悲劇となるのではないのだろうか。

 教団では、教祖が捕らえられた直後、教祖の代わりに、幼い長男と次男をグルの代理として信仰の対象とした。「修行ちなさい。修行ちなさい。」などと、まだ舌足らずな口調の残る幼児を、教団のトップに据えたのである。この男の子達が、いなかったら、三女が代理を務めたのかもしれない。

 結局、大人の都合で、子供達は教団への関与を余儀なくされたのである。そして、その結果が、三女の大学での入学拒否。男の子達の中学校への入学拒否に繋がっていったのだと思う。もちろん、教団内で子供達は皇子と呼ばれ、何不自由なく傍若無人に振舞うことは出来ただろう。しかし、その結果、将来において大きな損失を被ることになってしまった。

 先日の、銀行口座を不正に開き、通帳を騙し取ったという詐欺事件をきっかけに、教団から家族へ、お金が流れていることが明らかになった。私は、以前に、オウムを脱会した人達で、プログラマーなど優秀な人達が、皇子方の御付きとしてついていて、その稼ぎで生活しているという話を聞いていた。まあ、それなら教団との関係は、グレーゾーンではあるが、一応切れていると言っても間違いではないのかなと思っていた。しかし、今回の詐欺事件をきっかけに、教団から絵の賃借料として、毎月40万円支払っていたことが発覚し、教団と家族との関係が明らかになってしまった。これでは、学校入学を拒否される格好の材料にされてしまう。

 稼ぎがないから仕方が無いのかなとも思うが、もうこれ以上教団と家族が関わると、結局、自分達の首を絞めることになるのではないだろうか?入学拒否をされた男の子が、入学を拒否された旨を、知らされた時、涙ぐみながらテレビゲームをやっていたという話を三女が語っていたようであるが、これが本当ならどれほど深く傷ついているか分からない。これが、世間の同情を集めるための、作り話であったほうがまだましである。もし、本当の話であったなら、周りの大人の罪は重い。

 母親も、もう子供達を、教団に関与させるのはやめさせるべきだ。20歳過ぎた姉達は自分の判断で、行動するだろうけども、未成年の子供に関しては、教団との関係を断ち切ってやるべきだと思う。最近でも、男の子から、飴のイニシエーションをいただくために、財施部の人間が仕事を休んで、修行に励んだなどという話を聞かされた。そんなことを、いつまでもやっていたら、結局、最後に子供が悲しい思いをしなくてはならなくなる。

 教団の大人達も、子供を利用するのは止めていただきたい。せめて、20歳過ぎるまでは、そっとしておいてやって欲しい。それ以降、本人が教団に関わりたいというのであれば、その時は、受け入れてやればよい。猊下方を本当に大切に思うなら、今は、教団との関係を断ち切らせるべきだと私は思う。


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