貴方の隣は
とても
居心地が良かった
私が何を言っても
怒ったり
否定することもなくて
いつでも穏やかな口調で
肯定してくれた
いつも
何かに悩んでいた私
自分から
言い出すタイプじゃない
私の性格を
見越してたのかな
悩み事あったら
訊くぞ
なんて
さりげなく
言ってくれた貴方の
気遣いと
優しさ
でも
あの頃は
貴方に
弱いところを
見せるのは
抵抗もあって
素直に
悩みを打ち明けるなんてこと
できなかった
貴方の前では
いつも
素の私でいれたのに
そういう時は
貴方の前でも心をガードしていた私
好きだとは
絶対言わない貴方だとは
思うけれど
もし
あの時
私が
好きです
と言ったなら
貴方は
同じ言葉を
くれたのかな……
私が一番欲しかった
その言葉を
貴方の口から
聞けたなら
少しは
後悔も
薄れるのに
運命の
女神は
私には微笑んでは
くれなかったんだ