情報通のオッサン？

「おっちゃん、久しぶりやなぁー！」


「おう！ホンマやな！元気にしとったんかいな！　また、どないしたんや？」


「うん、おおきに。私さぁ、友達に逢いに来たんよ。　この先の山に友達が住んどってんけど、さっき行ってみたら・・もうおらんかってん。　・・でさ、おっちゃん情報通やから、何か知ってるかなぁって思って。」


「そやけど・・綺麗になったで、しかし！　ナギサちゃんは小ッさい頃から知ってたけど、ワシの思た通りやで！　ホンマ、セクシーやで！しかし！」


「おっちゃん、私の話、聞いてんの？」


「おう！聞いてるがな！　山に住んどった友達って誰やねん？」


「雪女の子やねん。なつこって子や。」


「なつこ・・・なつこ・・・雪女・・？　この先の山って、あの雪山のことけ？」


「あの雪山しかないやん。他にどの山があんねん！」


「氷漬けにするバケモンがおるっちゅう雪山やろ？」


「おっちゃん、そのバケモンって何のバケモンなん？」


「ワシも知らんのや。何かな、強力な冷気で近寄るもんを氷の中に閉じ込めてまう恐ろしいバケモンがおるとしか聞いた事ないで！しかし！」


「それって、たぶん私の友達の雪女の子の事やで。あの子、学校時代にもあっちこっちでシメとった時に氷漬けにしとったもん。」


「ホンマかいな！　ほな、何か？　ナギサちゃんと同じような年の雪女の子が氷のバケモンかいな？」


「そういう事になるわ。見た目はキレイな子やけど、あの子らのグループはバリバリいかついグループやったから、ある意味ではモンスターやわ。」


「ほんで、アンタはその子に逢いに来たけど、おらんかったっちゅう訳やな。ただ、たまたま留守にしとっただけとちゃうんかいな？」


「いや、それが随分前からおらんような感じやったよ。」


「うーん。・・・・！　あ！そや、思い出したで！　そう言えばな、運送屋のいなば君から聞いたわ。ワシの知り合いのカッパやら宇宙人と一緒にきれいな雪女のねーちゃんがおったって。」


「何よそれ？知り合いのカッパって。・・誰？　拉致されたって事？　・・・そんな訳ないか。・・拉致する方か。」


「うん、ちょっとした知り合いや。何かブラブラしとるんや。そいつら、たしか雪山の方へ行きよったから、そこで知り合うたんかも知れんで！しかし！」


「・・ははーん。ほんで、一緒にブラブラしてて家にはおらんと。」


「ほやけど、いなば君の話では、かなり遠いトコで逢うとって言うてたど。ナギサちゃん、アンタも知っとるやろ？運送屋のいなば君や。」


「知ってるよ。あの真面目が服着て歩いてるみたいな子やろ？」


「あいつの言う事やから信頼出来るで！しかし！」


「・・・そっか。おらんのやね。・・・そやけど、おっちゃん情報通って言われてる割には情報ないやん。」


「怒るで！しかし！」









　




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作者ｈａｄｅｓ４４４より　お願いです。

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