お客さんです。

「春ちゃん、川たろうハウス出来てるやん。何かわびさびを感じる家やでー。」


「キミ、わびさびなんちゅう言葉を知ってたんかいな？　刺身につけるやつとちゃうで。」


「それはわさびやがな。知ってるよぅ！何でも聞いてや！　ただのカエルとちゃうで！　物知りガエルって呼んでぇな。」


「よだれ、出てるで。」


「そんなツッコミはいらんって！　ところで川たろう本人は・・・？」


「すー・・・すー・・・。」


「寝てるがな。」


「鼻ちょうちんや。マンガやったら、あれをパチンって破裂さしたら起きんねんけどなぁー。」


「キミ、破裂させて来いや。」


「イヤや～。鼻ちょうちんってな、いわゆる鼻水みたいなもんやろ？」


「・・みたいなもん、というより“鼻水そのもの”やわな。」


「そんなん、触りたないわー。」


「ほな、棒でつついて来いや。」


「でもあの安らかな顔は・・破裂しても起きへんで。水かけても、屁かましても起きへんって。」


「完全に寝とるもんな。川たろうハウスからひよ之介ハウス・・・なっちゃんハウス・・ボットンハウスとみんなで見て廻ろと思てんけどな。」


「こんだけ気持ち良さそうにグースカ寝とったら、起こすん可哀想にならへん？」


「そやな。ほな、わてらもここでひと寝入りして待ってるか？」


「春ちゃん、さっきまでずっと寝とったやんか！まだ寝んのっ？」


「ええがな。のんびりしたら。カエルっちゅうのはナニか、そう忙（せわ）しないもんなんか？」


「・・っていうか、カメってそんなにぐーたらぐーたらしてるもんなん？」


「そうや。天王寺の亀さんら、見てみろや。一日中重なって甲羅干ししとるがな。」


「ちょっと干したら気が済まへんの？　一日中干さなイカンの？　そんな干してばっかりおるから、しなびて年寄り臭いんとちゃうか？」


「大きなお世話や。」


「ちゃんとＵＶ対策しとかんと、皮膚がんになるで。」


「ならへんわい。」


「シミになるで。美白しても追いつかへんで。」


「シミになってもわからんがな。それにカメは美白せえへんぞ。」


「なっちゃんはいっつもＵＶ対策とか言うてるで。」


「なっちゃんはカメとちゃうからな。雪女やから色白やないとイカンからや。」


「何かようわからんな。」


「わからんでええの！」


「・・・んー。・・うるさいなぁー。誰やー・・。」


「あ、川たろうが起きた♪」



☆「気ままに展開。。。」のキャラクター紹介はこちら


◆もうひとつのブログ
※　別館「かっぱちゃんの小さいブログ」はこちらです。北海道レポートが始まりました！ぜひ遊びに来て下さい。


◆頼りにしてまっせ！
人気blogランキングへ
いつも応援ありがとうございます。頑張ります！
おかげさまで健闘中です！！ありがとうございます！！

読物屋本舗　読まれ筋ランキング
ブログランキング！　現在４位です！！ありがとうございました！！