昨日、せっかく頑張れ!鉢呂大臣」を書いたのに、その1時間後に鉢呂大臣は辞任してしまった。
うーむ、ちょっとタイミングが遅すぎた。
昨日書いたように、大臣は違法なことは何も犯していないし、間違った嘘も言っていない。
通常は、大臣辞任の要件にはまったく該当しない。
「死の町」という表現は、すでに幾多のマスコミが何度も何度も使っているフレーズだ。
それをさも「鬼の首」でもとったように毎日毎日、大きく報道し続けて「大事件」のように仕立てたのはマスコミであり、その作戦を立てた何者かであろう。
「放射能をうつす」発言は、おまけのようなものだが、本人は記憶すらないと言いながら、それでも責任を取ると言って辞めてしまった。
大臣に居座ったとしても、連日の質問攻勢はあっただろうが、「私は人っ子一人いないという事実を申し上げたわけです。」「放射能うつす発言」は記憶にございません。聞いた記者を教えてください。」という答弁を繰り返していれば、やがてマスコミも世間も、「まだそれ?」といって飽きてしまうレベルの問題だ。
鉢呂さんは、よほどこの手の心理的圧迫に弱かったのであろう。
内閣不信任を事実上成立させられていながら、平気で数ヶ月総理をやりきった菅さんの心臓の毛を少しもらった方が良いかも知れない。
まだまだ将来ある方なので、すこしこれから心臓を鍛えてほしい。
そして、エネルギー政策転換にむけて大きな期待のあった経産大臣だったが、辞任してしまった今、次のことを考えるほかない。
この作戦を立てたものが誰かは知らないが、その「誰か」のお気にそわない大臣だったので早々と潰した・・というふうに見るならば「電気の仕業」と考えるほかない。
そうであれば、次にたてられる経済産業大臣は「電気の意向」を汲んだ「最悪の人」であるに違いない。
この、鉢呂潰しは、いわば野田総理への脅しでもあるわけだから。
この国は電気事業連合会が支配していると以前に書いた。
電力会社だけでなく、関連の電機各社、関連組織など、労組も含めて「電気一家」は日本中に根を張っている。
官僚は天下り受け入れをテコに、ほとんど自由に動かしている。
国会議員は選挙で縛る。自民党なら電気関係の企業側の票。民主党なら電機連合はじめとする労組の票だ。
もちろん票だけでなく、電気一家は日本で最強の選挙上手だ。電気に睨まれて落選させられた議員や選挙違反で上げられた議員はあまたいる。
そして今回のマスコミだ。マスコミは広告で縛る。電気は9電力を束ねて、日本最大のスポンサーなのだ。
現場の記者は熱血漢でも、マスコミ幹部は大得意を怒らせたら大変だ。
現場が突出したりすると、大得意にもみ手しながら現場を抑える。
現場でも出世したい「カシコイ君」は大得意に逆らわない。
こうして、日本では何度も変革が潰されてきた。
この閉塞状況さえなければ、原発路線はとっくに変わっていたし、今回の福島第一原発事故もなかったかも知れない。
電力自由化が実現していれば・・・。
核燃料サイクルの見直しが実現していれば・・・。
10年前に自然エネルギーに舵が切られていれば・・・。
日本経済は、こんな閉塞感に突き落とされることはなかっただろう。
福島原発事故で、この「電気一家」から力が失われると思われた。
政治を動かすことも、マスコミも官僚も・・。
ところが「東電救済法案」、みんなの税金と電気料金で東電の損害賠償をすべて肩代わりすると言う、とんでもない法律によって、この妖怪は息を吹き返してしまった。
今度の電光石火の早業が、この妖怪=電気一家の仕業であるとすれば、なるほどと思う。
しかし妖怪の計算に入っていないことがある。
福島原発事故は、すでに多くの人たちを脱原発の行動に駆り立てているということだ。
その特徴は「若さ」「自立」「自由」ということ。
労働組合や会社や、諸々のしがらみがなく動ける。
組織された妖怪と、自然発生的で神出鬼没の妖怪退治。
さて、この戦いがどうなるか。
どちらが、日本社会に幸福をもたらすと人々が認めるか・・、ということだろう。
うーむ、ちょっとタイミングが遅すぎた。
昨日書いたように、大臣は違法なことは何も犯していないし、間違った嘘も言っていない。
通常は、大臣辞任の要件にはまったく該当しない。
「死の町」という表現は、すでに幾多のマスコミが何度も何度も使っているフレーズだ。
それをさも「鬼の首」でもとったように毎日毎日、大きく報道し続けて「大事件」のように仕立てたのはマスコミであり、その作戦を立てた何者かであろう。
「放射能をうつす」発言は、おまけのようなものだが、本人は記憶すらないと言いながら、それでも責任を取ると言って辞めてしまった。
大臣に居座ったとしても、連日の質問攻勢はあっただろうが、「私は人っ子一人いないという事実を申し上げたわけです。」「放射能うつす発言」は記憶にございません。聞いた記者を教えてください。」という答弁を繰り返していれば、やがてマスコミも世間も、「まだそれ?」といって飽きてしまうレベルの問題だ。
鉢呂さんは、よほどこの手の心理的圧迫に弱かったのであろう。
内閣不信任を事実上成立させられていながら、平気で数ヶ月総理をやりきった菅さんの心臓の毛を少しもらった方が良いかも知れない。
まだまだ将来ある方なので、すこしこれから心臓を鍛えてほしい。
そして、エネルギー政策転換にむけて大きな期待のあった経産大臣だったが、辞任してしまった今、次のことを考えるほかない。
この作戦を立てたものが誰かは知らないが、その「誰か」のお気にそわない大臣だったので早々と潰した・・というふうに見るならば「電気の仕業」と考えるほかない。
そうであれば、次にたてられる経済産業大臣は「電気の意向」を汲んだ「最悪の人」であるに違いない。
この、鉢呂潰しは、いわば野田総理への脅しでもあるわけだから。
この国は電気事業連合会が支配していると以前に書いた。
電力会社だけでなく、関連の電機各社、関連組織など、労組も含めて「電気一家」は日本中に根を張っている。
官僚は天下り受け入れをテコに、ほとんど自由に動かしている。
国会議員は選挙で縛る。自民党なら電気関係の企業側の票。民主党なら電機連合はじめとする労組の票だ。
もちろん票だけでなく、電気一家は日本で最強の選挙上手だ。電気に睨まれて落選させられた議員や選挙違反で上げられた議員はあまたいる。
そして今回のマスコミだ。マスコミは広告で縛る。電気は9電力を束ねて、日本最大のスポンサーなのだ。
現場の記者は熱血漢でも、マスコミ幹部は大得意を怒らせたら大変だ。
現場が突出したりすると、大得意にもみ手しながら現場を抑える。
現場でも出世したい「カシコイ君」は大得意に逆らわない。
こうして、日本では何度も変革が潰されてきた。
この閉塞状況さえなければ、原発路線はとっくに変わっていたし、今回の福島第一原発事故もなかったかも知れない。
電力自由化が実現していれば・・・。
核燃料サイクルの見直しが実現していれば・・・。
10年前に自然エネルギーに舵が切られていれば・・・。
日本経済は、こんな閉塞感に突き落とされることはなかっただろう。
福島原発事故で、この「電気一家」から力が失われると思われた。
政治を動かすことも、マスコミも官僚も・・。
ところが「東電救済法案」、みんなの税金と電気料金で東電の損害賠償をすべて肩代わりすると言う、とんでもない法律によって、この妖怪は息を吹き返してしまった。
今度の電光石火の早業が、この妖怪=電気一家の仕業であるとすれば、なるほどと思う。
しかし妖怪の計算に入っていないことがある。
福島原発事故は、すでに多くの人たちを脱原発の行動に駆り立てているということだ。
その特徴は「若さ」「自立」「自由」ということ。
労働組合や会社や、諸々のしがらみがなく動ける。
組織された妖怪と、自然発生的で神出鬼没の妖怪退治。
さて、この戦いがどうなるか。
どちらが、日本社会に幸福をもたらすと人々が認めるか・・、ということだろう。
彼が歌詠みをしたとすれば、彼には罪がない。現在・現実を語ったとすれば、彼は真実を述べている。
彼の哲学・理想を述べたものとしては、受け入れられない。だが、彼は日本人だから未来を語るはずがない。
今回の物議は、聞く人の想像による、あやふやな心理効果による騒ぎである。
まともな議論のできない国民の騒ぎである。
ここに民族性に基づく深刻な問題を露呈している。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812