竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

地球温暖化問題と脱原発

2014年05月29日 | 原発
気がつくと5月もあと1日となっていた。
ブログどころか、TwitterもFacebookもほとんど発信できていない。
それほど忙しかったのだ・・、たぶん。
目の前に、期限を切られた仕事があると、やるしかない。
そんな仕事が5月連休明けからずっと続いていた。

今年の連休は、実は影書房から頼まれた原稿を書いていた。
『選挙を盛り上げろ!』(仮題)という本で、都知事選についての評価を書くよう依頼された。
なかなか、その後のいろいろが現在進行中なので、生々しすぎて書くのに困った。
まあ、内容はそこそこにまとまったので刊行されたら読んでいただきたい。

連休明けの最初の仕事は、原子力市民委員会とeシフト共催の集会。
4月に刊行した「原子力政策大綱」の第5章「原発ゼロ社会への行程」について、取りまとめた大島堅一さんと松原弘直さんに話をしてもらうという企画。その翌週には、原子力市民委員会の運営委員会で、今後のいろいろな方向性を議論した。
その週の終わりには市民電力連絡会の連続講座第2回目があった。
講師は北海道グリーンファンドの鈴木亨さん。
その前日に「おひさまエネルギーファンド」への証券取引等監視委員会の勧告がおおやけになり(正式勧告前の報道)、私にも問い合わせがいろいろあったが、鈴木さんはもっと大変だった模様。
講座では、そのこともきちんと説明があった。
これについては市民電力連絡会からまとまった声明を出したが、それは別途、このブログでも紹介したいと思っている。

その翌週あけには、某県企業局に大胆にも電気を買いに行った。
我がエナジーグリーン社が電気を売る新電力になるための準備だ。
来年には「販売開始」をめざして、これが現在のいちばん大変な仕事だ。
その週末には「ご当地エネルギー協会」の設立総会、「エネ経会議」の会員総会、などなどめじろ押し。
じつは足温ネットえどがわの年次総会での「屋久島」発送電分離の話がとても重要だったので、これもそのうちブログに書きたいと思う。

そして今週頭には「川崎再生可能エネルギー事業調査研究会」の第1回会合。
上記のいろいろを縫いながら、この研究会立ち上げのために、川崎市環境局や労働経済局、議員や商工会議所やいろんな方をまわり、また内部の打合せと動き回っていた。

良い意味では、いろいろなものが実現し形なったということだが、我ながらちょっとやり過ぎの観。
ここに書いていない、緑茶会政治セミナーの準備とか、電力システム改革市民委員会や上関どうするネットとかもある。

そして、明日は!我がエナジーグリーン社の開催する「エナジーグリーンセミナー2014」である。
毎年1回、もしくは2回開催している。
今回は、地球温暖化問題をテーマにした。

我が社で扱っているグリーン電力証書は、いわばCO2の排出権クレジットのようなものだ。
CO2排出の削減義務を定めている「東京都環境確保条例」では、現にクレジットとして取扱われている。
その前提に「CO2を減らそう」という合意がなければならないし、そのさらに前に「CO2は悪者=地球環境を破壊している」という認識があるはずだ。
しかし、福島原発事故以降、日本はCO2を出し放題で、このさいそんなこと言ってられないよ!的な空気になってきたように感じる。

それにともなって、グリーン電力証書の売上も(我が社だけでなく)減少の一途をたどっている。
そこで、原点に戻ってみようと考えたのだが、これが愕然たる結果になってきている。
明日になってみなければわからないが、いつもは情報発信して1週間で100人以上の申込が来ていたのに全然なのだ。
人々はもはや「地球温暖化」というものに関心がない!ということなのか?

まさに明日の講師の江守さんの本『異常気象と人類の選択』(角川新書)に書いてあるが、それでも「温暖化は進行している」のだ!
気候変動枠組条約における京都議定書の期限は切れ、新しいCO2削減目標が世界各国で合意されなければならないのだが、これが決まらない。
江守さんは、これを難破して漂流する船に例えている。
船に残っている水と食料には限りがある。どのように計画的に消費するか、船に乗っている全員で合意する方が効率的だ。
誰かが勝手に消費したら、他の人の分まで不足し、結果全員の命が危うくなる。
ところが、みんな自分勝手で合意しない。やむなく、それぞれの目標を設定して、それは守るということにした。

ところで一カ国だけ、その独自の目標さえ決めない国がいる。(先進国の中で、だが。)
どこの不届きな国だと思う?
もうわかるよね。ニッポンという国だ。
経産省が、原発再稼働ができなきゃ予定なんか立てられねえ!と、目標設定をしたい環境省を押さえ込んでいる。
原発再稼働なんて永遠にできない!
かりに無理に動かしても、老朽化してたり、1年以上も止まっていた原発は必ずトラブルを起こす。(と私はかねてから予言している。)
原発に頼らないシナリオを早くつくらなければならないのに、それをなんと<政府が!>邪魔をしているという国だ。

明日のセミナーでは、オルタナの森摂さんが、そのあたりの再エネと省エネに投資をして行くことの経済的効果、企業の役割などについて、きっと触れられるのではないかと思う。
森さんはもともとは日経新聞の記者で、ロスアンゼルス支局長までやった人。そのあと、日経新聞に収まりきらず、NPO法人ユナイテッド・フーチャー・プレスを設立、独自メディアとして「オルタナ」を出し続けている。
いわば「市民メディア」の草分け的存在だ。

講演後のトークセッションは、北原まどかさんがコーディネーターをお願いした。
コーディネーターをお願いしたあと、妊娠が発覚!し、明日はちょっと大きなお腹で来られるとか。
横浜の青葉区で、ご自身も「市民電力」にチャレンジしている実践家のお母さんである。
「暮らし目線」というのが、北原さんの持ち味だ。
もう一つは、ニッポンを変えるような大変な運動も「楽しく、美味しく、かわいく!」というのがモットーだ。

こんなエナジーグリーンセミナー、もう一度だけご案内する。

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 エナジーグリーンセミナー2014
 「地球温暖化問題と私たちの課題」
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エナジーグリーンセミナー2014を開催いたします。
みなさまのご参加をお待ち申し上げます。

【日時】5月30日(金)14時~16時30分
【会場】四谷区民センター9階大ホール 
    (住所:東京都新宿区内藤町87番地)
    地下鉄丸ノ内線 新宿御苑駅下車徒歩5分
    地図 http://www2.odn.ne.jp/~hao65350/about.html

【プログラム内容】
*講演:「地球温暖化の現状と人類の課題」
 講師:江守正多さん(国立環境研究所地球環境研究センター)


*講演:「エネルギーによる社会イノベーション」
 講師:森摂さん(雑誌「オルタナ」編集長)


*特別セッション:「地球と社会と暮らしをつなぐエネルギー」
 コーディネーター:北原まどかさん(森ノオト編集長)


★セミナーチラシは以下のURLよりダウンロードいただけます。
https://www.sugarsync.com/pf/D6513343_7780746_96649337

参加費:1000円
参加をご希望の方は、事前にお申し込みください。
■申込方法:メールで下記アドレスに以下必要事項をご記入の上、5月20日までに
お申込みください。
info@energygreen.co.jp

<必要事項>
件名:5月30日「エナジーグリーンセミナー」申込
◆会社名
◆所属部署
◆参加者名
◆メールアドレス


【本件に関するお問い合わせ先・配信元】
エナジーグリーン株式会社
TEL 03-6380-5556 FAX 03-5369-7970
E-mail:info@energygreen.co.jp



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (本橋恵一)
2014-05-30 10:25:47
えーと、申込みをするのを忘れてたみたいだけど、行きます。大丈夫ですよね。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-06-02 01:41:08
http://blogs.yahoo.co.jp/ryoudonowadai/41050817.html
返信する
シナと反日日本人 ( )
2014-06-04 15:37:23
 本日6月4日。天安門事件で若者を虐殺した殺戮大国、シナ。
 かつては文化大革命と称し、大量の自国民を大虐殺した殺戮大国、シナ。
 それについてウンともスンとも言わず、朝鮮半島の人口を大幅に増やした素晴らしい統治をおこなった、世界に冠たる大和民族は批判する。
 これってナチス以下では?
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140604/chn14060403070002-n1.htm
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