竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

ブレーカーが落ちても復旧しない東電パワーグリッド(東電送配電)会社・第3弾

2016年07月02日 | 電力自由化
みなさん、こんにちは。
本日は、この件では、たぶんこれが最後の記事です。
ブレーカー事件が起きてから半月以上が経過しました。
20Aのブレーカーに、ほぼ全ての配線がつながっているわりには、順調に電化生活を送っております。
ただ、ちょっと気持ちが悪いことがあるので、第3弾です。

オフィスはまだ東電(エナジーパートナーズ)です

コメントの中で

>ふつうあなたのような電気使用環境では20Aじゃ毎日落ちますよ。
>新電力になってから急にAh総量が増えたわけじゃないでしょう。

というのがありました。他の幾つかのコメントでも、私が新電力にスイッチしたと思われている方があるようです。
残念ながら、まだ切り替えておりません。
電気の供給は東電(エナジーパートナー)です。
スイッチ(電力会社の切り替え)が遅くてすいません!

新電力に切り替えていたら、今回もっとややこしい話になっていたでしょうね。
新電力は27時間も電気を売れなかったのだから、パワーグリッドへの損害賠償を請求することもできます。
本来は東電(エネジーパートナー)も損失を受けたわけで、東電(パワーグリッド)に損害賠償を求めても良いのですが、さすがに兄弟会社なので、それはないだろうというだけ。

そして、こいうコメントも

>ジャンパへ交換した作業で、業者はどことどこだけをいじったんでしょうかね。
>メインブレーカースイッチだけジャンパへ交換してあとは触ってないのか、エンド側ブレーカースイッチまで配線をいじってるのか。
>後者ならば民事訴訟案件ですよ、業務が止まった時間分の損害賠償ができる。
>当然、東電ではなく工事業者が被告ですが。

業者はすべて東電(パワーグリッド)ですよ。
私の解説が下手くそですいません。
その際に、どこまでいじったかは知りませんが、主ブレーカー以外はこちらの所有物なので、東電(パワーグリッド)は触れないと思います。
私の入居前に、誰がどう工事したのかは、大家さんにでも聞かなければわかりません。
確かめたところ、6つある小ブレーカーのうち使用されているのは3つだけでした。
一つはエアコンで15A、もう一つ1個のコンセントに対して15Aがあり、残りは全部、トイレも照明もみんな20Aにつながっています。
おそらく前の入居者が、エアコンをもう1台つかっていたんだろうなあと推察します。

ともかくも、27時間業務が止まった分の損害賠償ができるという点では私と同じ考えです。

そして次に

>点検しに来て、現物を目視して、それを見抜けなかった&9000円実費請求させ、不愉快な思いをさせた、
>間抜け電工業者も、責任や賠償額の一部を負担する責任がある。

これも電工業者じゃなくて、れっきとした東電(パワーグリッド)なんですよね。
とんでもない未熟者で、それなのに9000円を要求する。
これじゃ、新たな「ていでん詐欺」かと思ってしまいますよね。

スマートメーターへの疑問

さて前回ブログでも、これまではスマートメーターへの交換を推奨してたが、これを取り扱う会社が「悪人」ではないという性善説にた立たないと安心できない機械なので、宗旨替えして「推奨しない」ことにしたと書きました。
いろいろコメントをいただきましたが、このことにコメントされた方はいませんね。
そこで、少し突っ込んで、スマートメーターは一体何のために必要なのか、その役割を本当に果たせるのか、を考えてみたいと思います。

スマートメーターはユーザー側の電力消費の状況を小売会社側に伝えるものだと思います。
発電+電力調達=供給側と電力消費のバランスをとることを義務付けられている電力小売会社が、リアルタイムな調整をしたり、将来予測や計画を立てるために必要な情報を把握するということです。
その調整がしっかりできていれば、送配電会社は、送電系統の電圧や電流の状態を見ていれば良いわけで、自ら需給調整を行う必要はありません。
ところが、現在の仕組みでは、スマートメーターの情報は小売会社には届きません。
スマートメーターの設置は送配電事業者の仕事で、その情報も送配電事業者のものです。
送配電事業者は事後的に、ユーザー側の情報を小売会社に伝えることはあるかもしれませんが、リアルタイムではありません。
少なくとも1ヶ月の電力消費量の情報は、小売会社に届け、それに基づいて小売会社が電気料金請求を行うことになっているのですが、その情報伝達すらまともに行われていないという実態があります。

あまりにひどいので、電力・ガス取引監視等委員会も東電パワーグリッドに業務改善命令を出しています。
http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160617002/20160617002.html

この原因が技術的稚拙さなのか、悪意のサボタージュなのか、そこはわかりませんが、スマートメーターという言葉から想像されていたものとは、かなりかけ離れているということです。
実はスマートメーターとしての役目を果たしていない。
せいぜい、送配電事業者の検針員さんの人減らしに貢献した・・という程度です。

なんのための遠隔操作か?

そして今回の「ブレーカー撤去」です。
以前であれば、ブレーカーが落ちれば、自分であげれば良かった。
ところが、今回それは「自動的に復旧しますから」という説明でした。

こんなコメントもありましたね。
>安全用ブレーカーが落ちたのを気がつかなかったあなたが悪いのでは。
>昔はヒューズだったから、ヒューズが切れれば電気屋さんに走っていって、自分で買って交換したものです。

まったくですね。ドジですいません!
「自動的に復旧する」などという誤った説明を受けていなければ、そして、そこに主ブレーカーがあれば、それをあげても復旧せず、その横に落ちている子ブレーカーがあるのに気がつけば、それを自分であげたでしょうね。
東電パワーグリッドが主ブレーカー撤去をやった時には、配電盤は触らなくていいですよ的な説明に聞こえたのです。
正確には、主ブレーカーに触らなくてもいいですよ・・の意味だったんでしょう。
ただ、その紛らわしさがあったので、私としては、主ブレーカーを元に戻すよう要求し、今回戻してもらったわけです。

しかし、スマートメーターとしての本来の役割はほとんど果たしていないのに、遠隔操作でブレーカー(スマートメーターの中に内蔵)を入り切りできるとは、どういうことなんでしょうか。
悪意を持ってやろうとすれば、仕事の邪魔だってできるということです。
どうも東電に対して文句を言ってる会社がある。
よーし、業務を混乱させてやれ・・と。
そんなツールを、信頼できない相手に握られているのですよ。

そこで、私はスマートメーターの撤去も要求しました。
しかし結論的には、スマートメーターは撤去されませんでした。
遠隔操作はできないようにするので、遠隔検針機能は残して欲しいという、前ブログの「低頭くん」の懇願があり、それを受け入れました。
ブレーカーは勝手に切れないようにするが、検針員さんの人減らし効果だけは残して欲しいという意味でしょうか。
おそらく30分ごとの電力消費状況のデータもパワーグリッドには把握されています。
私がコピー機を使いすぎているとか、コーヒーを飲みすぎている・・というような情報は、さほどなんの価値もない情報です。

電力の需給調整をする上で、個人的には30分は大雑把すぎるなと感じます。
太陽光発電や風力発電の場合、気象の変化で急激に状況が変わるからです。
猛烈な快晴だったのに、突然にわかにかき曇り、激しい豪雨で30分後には大洪水みたいなことも現実に起こっていますよね。
せめて10分にしたいですね。(スペインは確か10分。)

そして情報が発電側にも需要側にもすぐに届かなければ、意味ありません。
東電=東電パワーグリッドの考え方は、情報は拡散せず、まずは自らが考えて対処法を探り、しかるのちに発電側と需要側に指示しましょう、てなもんでしょう。
だから、原発事故を引き起こした後も、周辺住民の避難も、事故拡大防止策も打てず、深刻な被害へと拡大させたわけです。(ここが、全く変わっていませんね。)
リアルタイム情報がわかっていて、10分後に電気が足りなくなると分かったら、まず消費者側は独自に省エネを開始するでしょうし、バックアプ用の発電所はすぐに立ち上げ準備に入るでしょう。
そんなことのできない、日本のスマートメーターはスマートメータではありません!
たんなる、検針員さんの人減らし道具でしょう。

さて、遠隔操作の仕組みをどうやって切るのかと、私は「低頭くん」の作業を凝視していました。
ちゃんと確認しなければいけないので。
そうすると、低頭くんは、スマートメータそのものを取り替えました。
これまで付いていたスマートメーターは60A用なのですが、120A用のスマートメーターをつけました。
この小さな事務所に!
そうでないと、遠隔操作の装置が切れない・・んです、と確か言ったような・・。
内蔵ブレーカーを外せばいいだけなら、どっちでも同じようなものだと思うのですが・・。

気持ちが悪いとは、このことです。
コメントメンバーのみなさん、この辺りに詳しい方がいらしたら教えてください!
その二つのスマートメーターの写真を冒頭に掲載しました。
左側が120A、右側が60Aです。








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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-08-02 20:07:57
スマートメーターは何社かあるようですが、三菱のもの

http://mitsubishielectric.co.jp/fa/document/catalog/pmd/ym-c-y-0727/y0727e1509.pdf

この中で、

※開閉機能、電流制限機能が搭載されているのは単相3線式60A定格品のみです。


120Aで開閉機能を実装しようとすると、結構、大電流用の半導体スイッチを使わなければならないので、大掛かりになるからでしょう。

東電の他の調達先

http://www.tepco.co.jp/corporateinfo/procure/bid/pdf/smartm_h28_rep-j.pdf

スマートメーターなどに投資する金があるくらいなら・・・、福島第一の垂れ流し汚染水はどうするのでしょうね。


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Unknown (Unknown)
2016-08-21 11:47:39
前回の記事を読む限り、今回スマートメーターは正常に30Aで電気を遮断して10秒だか30秒後に復帰、その後は電灯はつかないがコンセントやエアコンはついたはずですね
根本的な話として、東京電力の仕事は最大限まで拡大解釈しても小さいブレーカーの前まで契約された容量の電気を送る事で、その小さいブレーカーそのものとその先は管轄外です。そこは建物の管理をしている者の管轄です。
管轄外のところの調査を依頼する形になるので9000円は正当なお金ですね。
ゴネた結果、簡単に解決する問題であったのでサービスした形ですのでゴネ得ですね。
今回の件ではスマートメーターは正常に動作、自動復帰をしているはずです。
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Unknown (Unknown)
2016-09-22 12:28:53
スマートメーターのリミッターが自動復帰しないということで当記事を読みました。私の仕事場も最近スマートメーターになりましたので、これはまずいと思いました。
結局、20Aの安全ブレーカーが作動していただけといういうことですね。
9000円の料金についてはいろいろ意見があるとは思いますが、東電に電話で依頼したときに、安全ブレーカーが落ちていないかの確認は聞かれたと思います。電気製品の修理の依頼だって、出張費だけでも、3000円から5000円は普通ですよ。それに加え、診断費用や修理代金が加算されます。家具に隠れていて、コンセントプラグが抜けていても、決して無料にはなりません。
事業しているなら、9000円は経費申告するでしょうし、最低2000円は国税だけでも安くなるでしょうし。
損害賠償とか書いていますが、まず認められませんよ。知り合いの弁護士さんに電話で聞いてみてください。
これからは、何事にももっと注意深くなることです。
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東電の責任ではありません (flat)
2016-10-14 00:33:22
はじめまして。昨日の停電関連で検索に引っ掛かり読ませてもらいました。
低頭くん等、個人的には人格を疑う文章ですが、責任分解点(主幹ブレーカ)以降は東電の責任ではありません。おごりを強く感じます。
こちらで仰っていることはガスコンロを使っていて、本人が気付かない電池切れが原因で火がつかないからガス会社に無料で直せと言っている様なものです。
代表という肩書きを持ち電気事業に関わられているのでしたら、他者を非難する前に、もう少し電気事業法や内線規程等を読んで考えていただきたいです。
9000円が妥当とは思ってはいませんが。
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一連を読んで (通りすがり)
2017-04-02 17:21:39
あなたの勉強不足が世に出ていますよ。私は電気工学を勉強している学生です。
自分の家の電気スイッチを作るのは、東電ではなく電気工事店です。つまり街の電気屋さんの施工責任ですよ?
NFBが切れたから東電の責任にするなんて、頭が悪すぎるとしか思えません。
別に東電の味方するわけではないですが、自分の無知のために作業員を要請したのだから出張費9000円は払った方がよろしいのでは?ケチな大人は見苦しいです。
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Unknown (Unknown)
2017-04-24 20:22:23
自分の無知、無能を棚に上げてただ単に東電批判したい意図しか伝わってこないですね
もう少し勉強したほうがいいのでは?
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Unknown (スマートメータ)
2017-07-21 19:11:57
良い提言をして頂きました。
原因が末端の20Aのブレーカーが容量過多で「断」との事でしたが、現在は9000円の支払いもなく復旧、原因も判って何よりです。
自分も、電力自由化と契約電流容量を下げる方向で検討していたのですが(料金の節約で...)、容量を下げるのであればメインブレーカーをシヨートスペーサーに変更する必要はないと思い(電力量計の旧来の円盤式からデジタル式(スマートメータ)への変更は必用)カスタマー等色々聞いたら下げる方向であればスペーサーに変えなくても良いとの話を聞きました。但し遠隔操作時の状況等で全体の6割くらいはブレーカーからスペーサーへの交換をしなければならないケースが必要らしいです。
(自分もメインブレーカの交換をわざわざしなくていいのならしたくない訳です。)
電流容量変更、断からの復帰が遠隔操作で出来るのでメインブレーカーの交換自体が容量を下げる方向であれば不要との事でした。
しかし、今回のご提言を見てふと思ったのですが、スマートメータからブレーカまでの不具合でも9000円を請求される可能性が0ではないという事。また電源の入/切を電力会社側のコンピューターでコントロールされるのだとするとコンピューターウイルスなどで電力会社が攻撃を受けた場合遠隔操作で切にされるのか?と。肝心な部分を電力会社に握られてしまうという事を思いました。
ま、地域全体が停電になってしまえば従来型の円盤式の電力量計と従来型のメインブレーカーでも一緒なんですけどね...。スマートメータ、自由化の良い面(スマートメータによる業務効率化)だけではなく負の面も理解しておく必要があるのだと、ここを通りすがって思った次第です。
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東電の責任では無い様ですが (私も通りすがりですが)
2017-10-14 21:25:17
まず先に設備状況の確認。
最初に取り付けたスマートメーターは
電力量計測、リモートSW機能、電流制限器、等の機能を内蔵しています。
次に、家庭用分電盤は
電流制限器(リミッター又はアンペアブレーカー)
漏電遮断器(漏電ブレーカー)、分岐用配線遮断機(配線ブレーカー)に分かれており
この内、リミッターは電力会社の資産、漏電遮断器以降は需要家の資産となります。


以下に経緯を記すと。

スマートメーターに交換と契約変更40A→30A(リミッターはスマートメーターに
内蔵の為)不要になった分電盤のリミッターは撤去し漏電遮断器に直接接続。

配線形態として
スマートメーター(契約30Aリミッター設定)→漏電ブレーカー→配線ブレーカー20A

事象の発現
ある日、電気の使い過ぎで配線ブレーカー20Aが(リミッター30Aより先に)動作。
照明、コンセント等全てこの配線ブレーカーから取得していたため、部屋全て停電。

需要家はリミッターが動作したと思い込み、スマートメーター交換時に工事担当から聞い
ていた「暫くすると自動で復帰する」を信じ込み、自動で復帰(復電)しないため、電力
会社に修理を依頼。

サービスマンが到着し、リミッターが動作していない事を確認し、問題点が需要家側の
設備にあるので、調査すると費用が発生する(積算根拠は不明ですが9,000円)と
と伝えると需要家は電力会社側に原因があると思い込んでいる為に無料修理が当然と激怒、
自身の設備を点検する事を怠り、結果27時間停電したと電力会社の責任を追及。

ここで見方を変えて電力会社側から見ると、リミッター30Aは一度も切れず。問題なく
配電しているのに、需要家側の設備で停電(配線ブレーカー20Aが切れた)。
自社設備で無い設備の故障調査を行うので有償になると伝えると無料で行えとの要求を
受け、挙句に停電の保障とメーターの再交換を強要された。

結論として、電力会社には責任が無いと思われますが如何ですか?
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Unknown (Unknown)
2018-04-08 12:47:07
>一つはエアコンで15A、もう一つ1個のコンセントに対して15Aがあり、残りは全部、トイレも照明もみんな20Aにつながっています。

ブレーカーが6個も付いているのに、照明回路とコンセント回路も分けていないとは、電気工事士が配線をしたとは思えない。
素人工事も良い所で、住んでいる人もブレーカーが落ちていることにも気が付かない方。
技術の基本も、法的な技術基準もご存じない。自分の足元のことに対して他人のせいにする姿勢。こういう方がエネルギー問題を論じているの?
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