竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

松岡農水相の自殺と日本政治の闇

2007年05月31日 | Weblog

とてもありきたりな題名をつけてしまった。しかし、そう思わざるを得ない。後援会の光熱水費問題から緑資源機構からの数百万円の献金問題・・小さなこととは言わないが、ときの大臣が命をかけるほどの問題だろうか?伊藤一長長崎市長の刺殺事件に続き、この日本の政治のウラで何がうごめいているのだろう。


なくなられた方に対してとても失礼だが、松岡農水大臣は殺されても死なないような奴、と思っていた。この間の鉄面皮で恥知らずな国会答弁、国会での与党勢力の圧倒的な数の優位、まったく追求力のない野党、おそらく本人も、何をやってもこの国会は乗り切れると思っていたのではないか・・。そんな風に見えていた。


それが今週の月曜日、突然の自殺。議員会館の自室で、外にSP(警護警察官)を待たせての首吊りとはびっくりした。首吊りといえば、かつて中川一郎(元科学技術庁長官)、怪死事件とされ、今でも他殺説がある。浴槽に腰かけて、タオルかけに紐をかけての首吊りで、自身の意思で強引に引っ張らないと死ねない・・という死に方だったからだ。もう1人は新井将敬、将来を嘱望されていた大蔵官僚出身の若手政治家だった。日興証券の架空口座疑惑で追及されているさなかの自死で、これも他殺説あり。今度の松岡利勝農水大臣は3人目の現職政治家首吊り死となる。(自殺としては4人目らしい)


これほど死の意識とは遠かったように見える松岡大臣の死だが、どうも他殺説は出ていないように見える。この自殺の1週間前の5月18日には、松岡大臣と同級生の地元秘書が自殺をしていることが、下記のオーマイニュースに書かれている。何かが闇から闇にと葬られているようなのだが・・。


http://www.ohmynews.co.jp/news/20070528/11551


政治家の死は、真実を葬り去る。私が国会で秘書稼業をしていた頃から、松岡氏は腐敗のデパート、もっとも汚れた政治家・・と永田町内では噂されていた。それだけに、松岡氏の死は腐敗の構造や、汚職の構造を明るみに出す格好の機会を奪ったということになる。


政治と金、政治団体は5万円までは領収書不要というのが「改革」と平気で言うような与党の感覚、それを「せめて1万円に」という民主党(野党)の感覚。普通人の感覚からはかけ離れているといわざるを得ない。


私は秘書稼業時代から言っていたのだが・・、政治献金はどこどこから受けちゃいけないという規制じゃなく、1円の単位まですべてオープンにして、誰がどこからお金をもらっているかを白日の下に晒すという方が、国民の選択基準になる。そんな改革案をどこの政党も出していないのは不思議だ。


この記事を書くために、中川一郎時代や、新井将敬時代を検索してみた。すると、かつての細川政権ができた頃に、自民党が割れ、新進党、自由党などが誕生し、多くの保守政治家があちこちに飛び散ったことを改めて確認した。新井将敬氏はかつて安倍総理と同派閥で、総理よりははるかに切れ者であった。それが、新進党、自由党、なんとか21、で自民党に戻る。


腐敗の構図は、民主党内の保守政治家にもDNAとして残っていると考えざるを得ない。筆頭は小沢さんであろう。その人が「政治と金」を問題にし、改革をする・・というのは矛盾に違いない。解決策があるとすれば、保守政治家は一掃するという「国民の選択」のみであろう。


そういう選挙が3回もあれば、日本の政治は相当変わると思うのだが。




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