今野敏
メルボルンに行く時に持って行って、飛行機の中で読んだ残りを今読み終えた。
面白い!
『「両手を打ち鳴らした時に、どっちの手がなったのかと言う、禅の公案がありましてね、、、」
「なんですかそれは?」
「どちらの能力が欠けても1つの仕事を成し遂げる事はできないと考えるべきでしょうね」』
『おそらく、東京は世界一醜い都市だ。
統一性のないビル群。
計画性のない乱開発。
彼らはひっきりなしにビルを壊しては立て直している。
そのたびにそのあたりの風景は醜さを増していく』
『表と裏。
日本人を端的に表現するには、これ以上の言葉はない。
日本人と接するときには常に裏を考えなければならない。
どんな日本人もリリィ・タンには親切にしてくれる。
しかし、それが彼らの本心かどうかはわからないのだ』
『彼女は日本人は世界一信用できない国民だと信じるようになった。
「分りました前向きに考えましょう」
商談の相手がそう言った時、アメリカでは事実前向きに何かを考えることを意味している。
しかし日本ではそうとは限らないのだ。
それが断りの言葉であったりする。
そして昼間の理性的な顔の裏には、夜の恥知らずの顔がある。
男たちは夜になると、たちまち酒好きになり、好色になる。
そして彼らは厳然とした差別意識を持っている。
女を買うとき性差別だけではなく、明らかな民族差別をあらわにする』
☝️全てがそうだとは思わない。
でも、私がこっちに来てから、外国人から見る日本人は少なからずこんな風に見られているんじゃないかと思う。