今野敏
今回はダンスのお話が入ってる 🎶
『膝だけで体を上下させようとするとひどくぎこちなくなる。
英次は体全体のうねりが大切なのだと言うことに最近気がついた。
体を上下させるだけなのだが、こうした単純な動きでうまい人とそうでない人の差が出る。』👈ダンス描写の始まりなんだけどね、この先いっぱいダンスの描写が出てくる🎶
どれも踊っているのを見ているような気分になれる 🎵
『親には親の言い分があるし、子供には子供の言い分がある。
子供は親が生きたのとは違う時代を生きている。
樋口が自分の親とは違う時代を生きたのと同じことだ。
親はその事実を忘れてしまう。
自分が親に何を感じていたかも忘れてしまう。』
『「汗は嘘をつかない」
父さんはそう思って練習をしたもんだ。
生まれつき体がでかいやつもいる。
力が強いももいる。
器用なやつもいれば不器用な奴もいる。
だが、練習するやつにはかなわない。
すぐに効果が出なくても汗をかいた分だけきっと成果は得られる。』
そしてあとがきで作者は👇こう書いている。
『私自身、この作品に対する思い入れはとても強い。
まぁ本人の思いと読者の方々の感想が一致しないのも、この世界の常だから、
読まれた方がどう評価されるかを自由だが、
私はこの作品が描けたから、その後も警察小説を書き続けることができたと思っている。
その
「ビート」が再び新潮文庫として日の目を見る。
こんなに嬉しいことがない。
本人が言うのも変だが、力作だ。じっくり楽しんでいただきたい』
主人公が精神的に追い詰められて行くのが怖いけど、
やっぱ今野敏の作品は引き込まれる 👍