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北陸鉄道の能登方面特急バス、座席料金廃止で小児のみ値下げに

関連ブログ記事・・・2023/9/5付「北陸鉄道グループの窓口で交通系ICカードが使える場所について

上記ブログ記事で紹介した金沢と能登半島各地を結ぶ特急バス(金沢駅前のチケット売り場に限り全国相互利用対象交通系ICカードの電子マネー機能で乗車券を購入可能)ですが、2023/10/1から小児運賃だけ値下げになりました。

そのからくりですが・・・

北陸鉄道グループは、2023/10/1付で金沢市内とその周辺の路線バスの運賃を値上げしました。これまでより10円上乗せする(一部を除く)というもので、遠距離ほど値上げ率は低くなります。

http://www.hokutetsu.co.jp/media/archives/49859/49859.pdf

このリリース文の下のほうに、以下の記載があります。

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・北鉄奥能登バス㈱、北鉄能登バス㈱および北鉄加賀バス㈱は、北陸鉄道㈱、北鉄金沢バス㈱および北鉄白山バス㈱が運行する金沢近郊エリア生活バス路線と並走する路線について、調整のための運賃改定を実施いたします。
・北鉄奥能登バス㈱および北鉄能登バス㈱ は、能登方面特急・急行バスの座席料金廃止に伴う運賃改定を実施いたします。

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北陸鉄道グループは石川県のほぼ全域で路線バスを運行していますが、今回は小松市内・加賀市内・能登半島一円の路線は値上げの対象外になっており、一部金沢都市圏まで乗り入れる区間だけ(運賃に差が生じないように)値上げしました。

そして、能登方面特急・急行バスについては、これまで自動車専用ののと里山海道(旧能登有料道路)を走行する医大病院~穴水此の木間を含む区間のみ運賃に座席料金100円を上乗せしていましたが(大人・小児同額)、今回の値上げを機に制度を廃止し、代わりに大人運賃を100円・小児運賃を50円値上げすることとしました。そのため、これまで座席料金の徴収対象だった区間は「大人の支払額はそのままで、小児のみ50円値下げ」となったわけです・・・ なお、金沢駅~医大病院<内灘町>間の範囲内での乗車は金沢近郊エリアに相当するため10円値上げとなっています。

輪島特急線の場合、金沢市内~輪島市内間はこれまで「大人2300円・小児1200円」(いずれも座席料金100円を含む)だったのが、「大人2300円・小児1150円」になりました。一方、金沢駅~医大病院間は「大人480円・小児240円」から「大人490円・小児250円」になりました。

http://www.hokutetsu.co.jp/highway-bus/express-wajima

この手の座席料金を徴収するバス路線は、高度成長期から1980年代までは全国あちこちにありましたが(比較的距離の長いひたすら一般道を走る特急バスや急行バスで、都市間輸送や観光地へのアクセスを担うもの)、時代の流れとともに廃れ、昨今ではほとんど存在しないようです。そもそも、高速道路や高規格幹線道路の充実により、これに該当する性格のバス路線そのものがもはや絶滅危惧種と化しているわけですが。

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